任地で過ごしていて、知人の家族構成を聞くことがあります。

事実婚が多く、一夫多妻も認められているので、
家族構成は日本より複雑だなと思うことがあります。


ガボンの家族は子沢山です。
3人、4人は当たり前、7人、8人子供がいるひともそんなに珍しくなさそうです。

ふたり子供がいる同僚に
子供何人ほしい?と聞いたら、8人と答えて、
どうして?と聞いたら、
たくさんいれば誰かは成功してお金を稼いで家族を助けてくれるだろ、
とのことでした。


また一夫多妻も認められているので、一人のお父さんが何人も奥さんを持ち、
それぞれに子供が何人もいる、というのもあります。


教室で隣になったクラスメイトが異母兄弟であることがわかった、ということも
あるんだよ、という知人もいます。


ひとり奥さん(事実婚)がいる同僚に、何人奥さんほしい?と聞いたら、
お金さえあればもう一人ほしいな、でもないから、
今は一人でいい、だそうです。




10代の若い年代の妊娠も多いようです。

知人間の噂で10代前半で妊娠した女性の話がでていたり、

(全てかはわかりませんが、)高校に妊婦の女子生徒用の制服があったり
(通常シャツとスカートですが、ワンピースになります)

お邪魔したお宅で、制服を着ている女性が宿題をしながら
赤ちゃんに母乳をあげていました。

首都の学校にかよっている父母に変わって祖父母がクラムトウで
孫の面倒を見ているひともいました。


経済力がない状態の父母だと、かわりにその家族が赤ちゃんの面倒をみることに
なります。


また父母の仲が続いていればよいですが、出産をしてから別れることもあり、
そうすると通常、赤ちゃんの面倒を見るのは母親になるそうです。
父親は養育費を送らないといけません。
(首都にいる奥さんと子供に給料を送っているという同僚もいます)

ただ父親が養育費を出せないとか出さない場合もやはりあるようで、
そうすると家族の誰かが負担しないといけません。

女性が子供を連れて新しいパートナーと過ごし始めることもあるので、
この子は自分の子で、この子は前の旦那さんとの子で、ということも、
そんなに珍しそうではありません。


家族間のつながりが強く、互いに助けあって
誰かが子供の面倒を見る、その相互扶助は存在するし、


(あまり詳しく仕組みを知らないのですが)
家族省の管轄に親が養育できない子供を対象に、
教育費等の支援をする仕組みもあるようです。


ただ、裕福そうではない家の9ヶ月の赤ちゃんが、
他の3ヶ月の赤ちゃんよりもやせていたり、
子供がパリュ(マラリア)になっても薬が買えないので
薬草を水につけてそれを浴びさせる伝統医療(?)のみの処置の様子を見ていると、

やはり父母やその家族の経済力があっての
妊娠であるべきだろう・・・と感じてしまいます。