幾度かジャングルの話をブログに書きましたが、

 

食物を得る以外にも、ひとびとが生活のなかでジャングルの恵みを

利用している様に
出会います。



 

 

多様な知恵にとても感動することが多いので紹介します。

 

注:残念ながら植物名がわからないという大きな難点があります・・・

 

  お心当たりがあれば教えてください・・・

 

 

 

 

 

◯葉をトイレの紙として利用

 

任地ではトイレットペーパーをお店で購入できますが村ではこれを利用することもあるようです。

 



 

 


 

◯薬として利用

 

咳や風邪のときにこの葉をすりつぶして葉の液を飲んだり、

鼻から吸ったり《?》するそうです。(現地のンゼビ語でレヨヨーフ)

 

その気になって見てみるとたまに家の横で密集して生えていることが

あり、生活利用のために育てているのだなと気づきます。




 







こちらは根を細かく刻んですりぶつして、

 

風邪の薬として服用するようです。

 

市場でもたまに見ます。

 

 

 

 

 

 

 



◯虫よけ。

 

葉を耳に突っ込んだり、髪につきさしたりして虫よけとします。







 

 

 

これとあわせてパームヤシの葉の柄の部分でつくるミニ箒を、

 

虫よけとしてぶんぶん振り回したりもします。

 

市街地ではそれほど虫の大群に襲われることはありませんが、

 

ジャングルを切り開いているところや村にいくと、

 

目や耳に入ってくる虫もいてこの箒は役立ちます。

 

 

 



また写真はありませんが日本でも馴染みのあるレモングラスの葉で

 

お茶を飲んだりもします。

そのときの砂糖の量がびっくりする程多いです。

 


レモングラスティーを飲んだ後に出る汗が、

 

蚊よけになるのだそうです。

 

 

 

 

 

任地には薬局もあり、薬を購入することも可能ですが、

 

伝統的な自然の恵みを利用する方法も

 

残されているようです。

 

 

 

 

 

 

 

◯バンドパルムというお酒づくり



 

 

 

パームヤシの樹を切り倒して、一部の皮をはいで穴をあけ、

 

別の樹皮を容器にいれ、樹液を数週間かけて容器にためます。

 

切り倒して容器をセッテイングするのは男性の仕事らしく、

 

横で見させてもらいましたが1本30分くらいかけて丁寧に

穴をあけていました。

 


ほかの人に見つからないように、樹液をためている間は

 

葉などでカムフラージュするそうです。

 

 

 

ヴァンドパルム(ヤシのワイン)と呼ばれてお酒のような味ですが、

 

実際にアルコールは含まれていないそう。

 

 

 

樹液をとってから日がたっているか、

 

また樹によって味が違います。

 

 

 

村にお客様がきたときや、寄り合いのときなど、

 

日常的に飲まれているようです。

 

 

 

飲むときは口の中に虫が入らないようにちょっと注意が必要です。

 

しかし味は乳酸飲料+アルコールのような感覚(?)で

 

美味しいです。

 

 

 

 

 

 

 

こういった植物を利用する知恵は日本にもあるかと思い、

 

あまり知らなかった自分の知識不足も感じるところです。

 

 


 

こちらに来て、ひとびとの知恵の深さに
感動します。