12月に入り、今年もあと一ヶ月となりました。

日本は寒さが厳しくなりクリスマスが近づいて街が賑わいだしていると
思いますがクラムトゥは相変わらず日中30℃超、(夕方に多い気がしますが)
時折雷を伴った豪雨が降る雨季が続いています。


活動を始めて4ヶ月、まだわからないことが沢山あり
どうすればいいかなと考えつつ過ごしてますが、

徐々にですが前よりガボンタイムに慣れてきて、
ガボン人がよく言うサバアレー(何とかなるさ)の精神に
近づいてきている気もします。
よくもわるくも、結局はさじ加減が大事でしょうが・・・


活動報告を一ヶ月分まとめて書いて大変長くなってしまったことに
少し後悔していますが以下にご報告します。


①日頃の事務所の畑管理

時節柄、今月はマニョック・パイナップル・とうもろこしの畑を耕して
(雑草が生い茂っていた場所の開墾から始めるのでかなりきつい労働)
植える(播く)作業もあり、野菜畑の管理は若干ストップ気味でした。


赴任当初に植わっていた野菜はほぼ一度収穫を終えたので、
また種の播きなおしを始めたいところですが、
なかなか始まらない様子。


それでもゆっくりですが技術員と一緒にとうがらしを
雑草から救出し(写真左 ビフォアー 右 アフター。)
大量に出た雑草を、普段はばらばらと畑のまわりに置きますが
何箇所かに山にして積んでいずれコンポストにできればいいねーなんて
話したり。


ガボンで想うガボンで想う


やるときはとても丁寧に仕事するのだなと感じます。


②コンポスト

事務所と、上司、同僚宅で積んでいたコンポストが
大体使用可の状態になりました。

一番早く仕上がったのはまめに切り返して、自宅で作っているマニョック液を
まめに投入していた同僚宅(写真↓)。

最初は切り返さないでいたらしいですが、

底のほうが早く分解してることに気付いて自分で切り返しを始めたらしいです。

この同僚はとてもまめな方なので自分でやりましたが、
ふつうここまでやれないだろうなというのが今の感想です


ガボンで想う


事務所のほうも、今月播いたとうもろこし(こちらの在来種は甘くなく硬いですが
播いたのは甘いタイプ)で量を変えて投入してみましたが
ちゃんと育つかどうか・・・

(試験といえるほどきちんと区画分けはできていません)


③試作品目の紹介&販売

畑の一部で試作をさせてもらっていたエンサイの販売を始めました。
いろいろ植えましたが、病害虫と雑草でほぼやられてしまったり、
販売担当の技術員が休暇から明ける前に収穫が終わったので皆で食べてしまったり
ちょっと悲しい結果になったものが大半。

中国人がたまに買い付けにくるから植えてみようかと選ばれた
エンサイが生き残った次第です。

正直ガボン人は食べる習慣がないし、葉物は既存の野菜にもあるし、
どうかなと思っていました。

ちなみに首都での中国人向けのお店に売られているのを見たことがあるのと、
(自分で確認していないのでなんとも言えませんが)
他の2都市の市場で見たよと言っている噂もあり。

市街地の農家に試食かねて紹介したところ、
皆知らないと買わないから、街中で宣伝してから売るといいよと
言われ、急遽配属先にも相談して、農家と一緒に街を練り歩くことにしました。

彼の提案する市場、人通りの多い8つのカルティエ(通り)の
レストラン、バー、食料品店、自動車の修理屋、金物屋、服の仕立屋、
普通の民家などなどを

ふたりで(一日は同僚も来てくれました)半日×4日間練り歩いて
試食と共に野菜の紹介をしました。結局試食だけでも200人くらいに実施。

飛び込み営業のようなもので、
人が集まっているところに突撃訪問して、
私が最初にざっと説明をして、彼が補足説明。


ガボンで想う

彼はフランス語に加えてこちらの現地語も4つ話すことができるので、
相手に合わせて現地語も交えて説明。
年配の方はフランス語もごく簡単な単語しか通じないこともありました。


私も現地語をちょっとでも入れたほうがウケがいいから、ということで
現地語を教わり、農家にいまだ!と肘でつつかれながら
微妙な発音の現地語でごあいさつ。
ちなみにプビィ語で「じゃあ、行くね(≒さようなら)」は
「イトゥトゥグィオイエー」です。



家の横に写真のような小さな家庭菜園をやっている家庭もあるので、
茎を植えることもできるよ説明して、希望者に茎をわけました。
(販売はじめたら買ってねと言いましたが)

ガボンで想う


ガボンの食事は肉と炭水化物が中心だなあと思っていましたが
入っている栄養素は気になるのか
ビタミン何が入っているの?という質問も複数あったり。


後日通ったとおりを歩いていると、もう売ってるのーとか
もらった茎根付いたよー、枯れたよーとか話しかけてくれるひとが
ちらほらいました。

 
まだ始まったばかりなのでどうなるか分かりませんが
野菜栽培に少なからず関心があるひとがいるのだなということと
住民に何か伝えるには通りを練り歩く手段もいいなあなんて思いました