台風26号の影響により日本で死者、

行方不明者を含む多くの被害がでているニュースを

知り驚いています。



農業分野でも生育中の作物が甚大な被害を受けたと聞いています。



27号の進路も気になるところだと思いますが、

被害に遭われたかたに謹んでお見舞い申し上げます。

一日も早い復旧をお祈りしています。





先日、となり町の先輩隊員が住民と開催したネリカ米セミナーに

参加してきました。

 

 

 

ネリカ(NERICA)とはNEw RICce for Africaの略で、

 

耐乾性のアフリカ稲「グラベリマ種」と多収性のアジア稲「サティバ種」を交配して育種させた稲です。

 

 

 

お米はアジア圏で食べられるイメージがありますが、

 

ここガボンでも主食のひとつとしてお米が食べられています。

 

 

 

セミナーによると、ガボンではお米を一年に一人35kg消費しますが

 

(日本は近年60kg割るくらい。ガボン、意外にお米沢山食べてます)

 

そのほとんどをタイ米の輸入に頼っています。

 

 

 

これほどまで主食のひとつとして食べるお米を、

自分の国でも作ってみようじゃないか、

 

そしてまずは自分が食べているものがどんな風に

育っているのか知ってみよう、

 

という試みで協力隊がネリカ米の栽培を推進しています。

 

 

 

研修はお昼すぎまでで、

1日目座学でネリカ米の栽培概要をざっと説明し、

 

2日目実地で、畑の準備から種まきまでやりました。

 

 

 

先輩は自分の日々の活動の中で、ネリカを一緒に試作していた農民、

 

それを普及させたら面白いと言ってくれた住民、教育関連の局長など、

 

いろいろな方面から要望を受け、住民と一緒に準備してセミナーの開催に至ったそうです。

 

 

 

一日目座学。

 

 ガボンで想う

 

 

 

二日目実地の種まき。ネリカは畑に直接播きます。

 

参加者の小学校の先生たちの反応(ノリ)がよかったです。

 

 

ガボンで想う


 

皆さんと。

 

 

ガボンで想う


 

そして私も、セミナーの中で野菜栽培の紹介(プレゼン&実技)を

 

やらせていただく機会をいただきました。

 

 

 

活動初期でセミナーに出させていただくのはわからないことも多く

 

不安もありましたが、

 

 

 

職場の所属長や同僚に色々相談して

 

紹介品目(オゼイユ(和名はスイバ)、オクラ)を決めたり、

 

実際にやられている手のかからない耕作方法のアドバイスをもらったり、

 

 

 

先輩隊員にお世話になり

事前に参加者の家を何軒か訪問させていただいたりして

 

準備をすすめていました。当日はとなり町の農業支所の同僚にも

 

たくさん助けていただきつつ。

 

 

 

結果として、準備段階から当日まで、よい経験ができたと思います。

 

自分としての大きな反省点はふたつ。

 


 

 (あくまで今回の参加者ですが)一般の住民の要望として、

 

ジャングルでの粗放栽培で育てられる品目より、少し手をかけないといけない品目のほうが要望があること(実際にやってみて挫折しないようにするのは大変かもしれませんが)、


 

 

  ある程度大勢の実地の研修の際の綿密な計画と進行。

 

(当日の参加者の動きに流されていきあたりばったりな感じでやってしまったので;;)

 


 

 

 

また先輩の様子をみていて、

 

限られた任期の中で自分がいなくなったあとも、

 

ネリカの栽培がわかるひとが残るように

 

試験栽培を一緒にした農民と他の住民の情報交換の場をつくって

 

ひととひとをつなぐ仕事をしていたということ、

 


 

開催準備を住民と一緒に進めて、

 

セミナー開催の手法も伝えようとしていたことが印象的でした。

 

 

 

 

 

ほとんどこの土地にない米の栽培というものを紹介するのは、

 

難しさもあると思いますが、日々の地道な活動が少しずつ

 

根づいている様を感じました。

 

 

 

まだまだ自分の活動は実のところこのように進めて行きたい、という

 

確固たる目標が模索中で悩み中ですが、

 

先輩の活動現場を見ることができてよい勉強になりました!