2014年

9 月

974 号

かけだし情報

ガバレ農場

鴻巣市前砂359

℡548-1173


 畑情報 

 9月になって二つの台風が立て続けに発生、日本列島に近づきました。台風による大きな被害は発生しなかったのは幸いでしたが、これからが台風のシーズンですからまだ気を抜けません。年々大きくなる気象災害では、想定を超えたことが起こるのが普通になっています。お天気に左右される農業だけに、目先の利益ではなく、長く広い視点で考えた政策がもっと必要になってくると思います。

 しかし、現実は農家にとってはあまり歓迎できない方向へと動いているようです。去年の在庫が多いという理由から、今年のお米の買い取り価格は軒並み下落しています。お米の品種にもよりますが、人気のあるコシヒカリを含め、去年よりも60キロ、3000~4000円も安くなっています。

 少し前の資料になりますが、農水省が出してものでは10aあたりの生産費の平均は約14万円です。これには家族労働費などが含まれます。肥料や農薬、機械代などの実質経営費は8万円です。その中で機械代の占める割合が3割と多く、続いて田んぼの賃借料、肥料、農薬代と続きます。耕作面積が0.5a未満の小規模農家ほど生産費は高くなり、約20万円。15ヘクタール以上の大規模農家になれば、その半額となる10万円となっています。

 さて、それでは収入はどうかと言うと、お米の収量が10aあたり8俵(8×60キロ=480キロ)獲れたとします。コシヒカリを作り、1俵あたり8000円とすると64000円。小規模農家はもとより、大規模農家でも経営費を賄うことができません。コシヒカリよりもランクの下がる品種ですと、1俵7000円や、6500円などです。高温障害やカメムシの食害で等級が下がったり、等外となるとそれ以下の価格となってしまいます。農家にしてみれば「やってられない」という状況です。家畜用の飼料とする飼料米を作る方が補助金などで高く売れるのが現状だけに、人間の食べるお米が家畜以下なのか、と嘆いています。

 この安い価格にはお米屋さんも頭を抱えています。スーパーやネットでは安い新米が出回っているため、そうでなくても米の消費が落ち込んでいるだけに、お米屋さんとしても何か考えないと経営が難しくなってしまいます。

 規模拡大をしていく農家は、これからどんどん栽培面積を増やし、飼料米なども作りながら収益を得ることになるでしょう。一方で、有機など付加価値をつけたお米も生き残るための方向だとお米屋さんは考えているようです。いずれにしても、これから自由貿易の名のもとにTPPに参加していけば、米価の下落はますます進むことが予想されます。お米もそうですが、野菜や肉などの農産物を身近で育てることは商品としてだけでなく、自然を守る機能やエネルギー消費など多くの面でメリットがあると思います。昔の人が

100年先を考えて山に木を植えたように、100年後の自然や暮らしを考えた農業をみんなで考えることが必要だと感じます。

 去年の台風による雨水の浸水で、ヒヨコの大部分が水死してしまってから、ヒヨコの育雛がうまくいきません。その後、大雪で育雛小屋がつぶれたこともあり、鶏小屋の中での育雛や高床の小さな小屋を使った育雛も試みましたが、失敗の連続でした。そのために、鶏の数が減ってしまい、産卵数の減少となっていました。悪い流れを断ち切るために、鶏小屋を少しずつ立て直していくことにしました。長く使っていると調子の悪くなる鶏もでてしまうため、場所を少し移動したりしながら、全体の配置を効率よくなるようにする計画をしています。一度にすべてと言う訳にはいきませんが、1棟ずつ様子を見ながら作り直していくことにしました。新しく100羽のヒヨコも届き、こちらは野菜の苗を育てていた小さなハウスを利用して簡易の育雛小屋にしています。このヒヨコが大きくなるまでに、まずは最初の小屋を完成させないといけません。

 畑の野菜は、防虫ネットで守られた白菜、キャベツなどは今のところ順調です。これから少しずつ間引きをしたものが入ると思います。スーパーでは見かけない間引き野菜ですが、食べてみてください。 

 

稲刈りのお知らせ

今年はいつもよりも遅い稲刈りとなります。

10月19日、日曜日。 午前9時ごろから。

参加費は大人1500円です。