2014年 11 月 980 号 |
かけだし情報 |
ガバレ農場 鴻巣市前砂359 ℡548-1173 |
畑情報
11月になり周辺の田んぼでは稲刈りがほぼ終わっています。麦を栽培する農家はこれから麦播きをするため、もうしばらく忙しい時が続きます。
稲刈りから麦播きの季節になると、大気が煙っぽく感じることがありませんか? 田んぼが広がる地域に行くと、あちらこちらで白い煙が上がっているのを見かけます。その煙のひとつは稲刈りの時にコンバインで裁断した稲わらを燃やしているものです。稲刈りをしてすぐに麦の種を播く場合、稲わらがあると耕すのが大変ということや、病害虫を一緒に燃やしてしまうという事などが藁焼きの理由です。 こちらは結構な勢いで煙が出るために、周辺に住宅や道路があると,煙害だ、と通報されるケースもあるようです。
もう一つは、稲刈りをし、もみすり作業後にでたもみ殻を燃やす煙です。このもみ殻は実はとても大切な資源なのですが、あまり有効活用をされていないのが現状です。
もみ殻は、作物がしっかりと育つために必要なケイ酸を多く含んでいます。ただ、もみ殻の状態のままでは分解しづらく、すぐに養分として使えません。そこで昔から農家は、稲刈り後にでる大量のもみ殻を燻炭にしたり、灰にしたりして田んぼや畑に返すということをしてきました。
もみ殻を灰にする場合、900度以上の高温で燃やしてしまうと結晶になってしまい、水に溶けにくいものになるそうです。そこで、300~400度くらいの低温でゆっくりと灰にすると水に溶けやすいケイ酸肥料ができます。農家は経験からもみ殻をゆっくりと燃やすと良い肥料になることをしっていたのでしょう。
もみ殻が灰になる前の状態が燻炭です。もみ殻の形のまま炭になっているもので、これを畑などに使用すると通気性が良くなったりと土の状態を改善することができると言われています。ただ、灰にならないようにするにはひと工夫が必要です。うちでは、ドラム缶状のものを利用してもみ殻燻炭を作っています。
ドラム缶のなかに煙突を入れて燃やし、全体が黒く炭になったらビニールで覆って酸素を遮断し、それ以上の燃焼を防ぐこときれいなもみ殻燻炭ができます。
その時にサツマイモをドラム缶の中に入れておくと、美味しい焼き芋も一緒にできますから一石二鳥です。ただし、欲張ってイモをたくさん入れ過ぎるともみ殻の燃焼が弱くなり、どちらも中途半端な状態で終わってしまいます。何事も欲をかきすぎないことが良いのかもしれません。
さて、寒さも増してくるこの時期、そろそろ野菜の生育もゆっくりとなってきます。これからは特に葉物野菜は自分を寒さから守るために水分を減らして糖分を増やしていくからです。だんだんと甘みが増していく野菜ですが、中には辛みの強いのが売りのものもあります。お届けしている野菜の中で、あまりなじみのないものがあると思いますので、いくつか紹介しておきたいと思います。
間引いた大根とは違い、形がダルマのような小さな大根が入ることがあります。その形状からダルマ大根と呼ばれている辛み大根です。うどんやそばを食べる時の薬味として、このピリッとした辛みは一味違う味わいをもたらしてくれます。ソバどころの信州にはいろいろな辛み大根が栽培されています。ソバで有名な戸隠地大根。ねずみのお尻のように細い根がピーンとなっているねずみ大根など。それぞれの地域で受け継がれてきた地大根です。辛みの強いものを総称して辛み大根と呼んでいるようですが、品種はたくさんあり、辛みだけでなく、甘みや栄養なども豊かなものも多いようです。
細長い形の葉物野菜のタイサイ、秩父ではしゃくし菜と呼ばれている漬菜です。もちろんそのまま痛めても良いのですが、塩漬けするだけでもしゃきしゃき感と甘みが味わえます。
葉っぱが丸みを帯びている色の濃い葉物野菜はちぢみ菜と言う野菜です。中国から入ってきた野菜で、甘みが強く、肉との相性がとても良い野菜です。油いためや煮込みなどにするとおいしくいただけます。
農作業も少しずつ落ち着いてくる時期ですが、これから玉ねぎの植え付けや冬場に向けての種まき、そして鶏小屋作りやハウスの再建などと続きます。また、この冬から借りることにした2反の畑を耕して緑肥を播く作業も早急にしないといけません。農閑期はもう少し先になりそうです。