2014年 10 月 976 号 |
かけだし情報 |
ガバレ農場 鴻巣市前砂359 ℡548-1173 |
畑情報
1週間前と同じような強い台風19号が迫ってきています。関東では2週連続の台風となるため、土が水分を含んだ状態にさらなる雨という状況は困ってしまいます。
18号の被害はそれほどではなかったものの、収穫も終わりごろになっていたインゲンが倒れてしまいました。毎年、台風がやってくるたびに倒れてしまうインゲンです。支柱を簡単に組んだだけのところに葉っぱが茂っているために、風の影響をもろに受けてしまいます。これが収穫初めのころであればもう一度組み直しが必要ですが、そろそろ収穫終わりとなる時期では、改めて支柱を立て直すのは大変なので、倒れたままの状態にしています。もし直していたとしても、19号で再び倒されてしまうのは必至の所でしたから、十分な収穫をさせてもらってお役御免です。
もう一つ心配だったヒヨコの育雛小屋ですが、こちらも台風直後は水が溜まっていましたが、ヒヨコのいる場所はもみ殻を30センチほど積んでいたために、ヒヨコたちへの被害はありませんでした。間引いた大根の葉っぱや白菜の外葉を細かく切ったものが大好きで、葉っぱを入れてあげると育雛箱の中を走り回って食べています。体もしっかりとしてきて朝夕の冷え込みにも対応できています。ただ、体が大きくなるにしたがって、育雛箱が狭くなってきます。もう少ししたら育雛をしている小さなハウス全体にヒヨコを放すことにしています。その間に潰れた鶏小屋を立て直し、そこにヒヨコを放す予定です。
季節は晩秋へと向かうこの時期、そろそろ種まきや植え付けも終盤です。あまり寒くなると露地では野菜が成長できず、ビニールトンネルや不織布のべた掛けが必要になってきます。できるだけ今のうちに種を播いておきたかったのですが、連続してやって来た台風の影響で計画通りには進みません。種まきをして後にやって来た18号の大雨で畑は冠水し、播いた種の発芽が思わしくありません。畑が少し乾いてきたらもう一度種まきをしようと思っていた所へ次の台風です。またしばらくは種まきを延期しないといけません。
種まきをしてもお天気の状態で発芽が十分でない場合に備えて、育苗ハウスを使ってホウレンソウなどの苗を育ててはいますが、ハウスも小さいために十分な苗をそろえることができません。大雨による被害が少なくなることを願いつつ、不織布やトンネルを使った対応も考えていくことになります。台風がもたらす大雨などのダメージは大きなストレスになります。このストレスは農家はもちろん、畑で育っている野菜たちにとっても同様です。できるだけこのストレスが少なくなるように祈るだけです。
台風を始め、自然災害は農産物の価格を高騰させています。市場の原理では、入荷が少ない時は高値となり、多くなれば安くなりますが、こう全国的に不安定な天気が続くと、安定的な生産は難しくなります。特に有機農業では、虫が大量に発生しても農薬は使いませんから、防虫ネットで防いだり、天敵に活躍してもらったりと、知恵だけでなく、時には資材に使う経費をかける必要が出てきます。
先日、有機で畑を管理している知り合いが、納入する野菜の値段を大田市場の半額にしろ、と上司に言われたと困っていました。大田市場は東京にある公設の市場で、青果や水産などを扱っています。そこでの有機農産物の取り扱いはほんのわずかなので、その上司のいう値段と言うのは慣行栽培の野菜のことなのでしょう。
有機農産物を扱っている流通会社などをみると、有機農産物の相場は大よそ次のような感じです。有機の大根は1本200円、人参は400gで280円、
ほうれん草は150gで230円、小松菜は200gで210円、レタスは一玉300円・・・・・。
農水省の出しているデータで、国産の標準品(慣行)と価格を比較してみると、有機の方が大根や人参で約
160~170%、ほうれん草では170~180%、キャベツでは170~260%も高い値段となっています。大田市場の半額というのは???です。
米もそうですが、効率化や大規模化をすることは、価格を下げることにはなるでしょうが、農業が持つ多様な機能のひとつ、生態系を守ることとは反対になりそうです。土を豊かにし、次の世代、その次の世代へと豊かな大地を伝えていくためのコストとしても有機農産物は慣行栽培に比べると高いものになっていると思います。
お知らせ
10月19日(日)恒例の稲刈りイベントを行います。参加費は1500円くらい。参加自由です。お待ちしています。