慰霊の日に向けて平和を学び、考えを深める6月。
5団では平和行進の事前学習として、毎年さまざまな取り組みを行っています。今年は2022年からスタートしたオンライン配信プロジェクト「平和の礎 名前を読み上げる集い」に申し込み、6月11日にスカウトと保護者らで「糸満地区出身の刻銘者1000名」リストの読み上げに参加しました。
始める前に「平和の礎」「平和の火」の写真を見たり、刻銘者リストに目を通したりして感じたこと、知りたいことをワークシートに記入します。
約24万人の名前が刻まれていると知って驚く子。亡くなった人の年齢の中に0歳の子(わずか10日で死亡)がいることを発見した子。自分たちと同じくらいの子どもがたくさんいるのを見てショックを受ける子もいました。
実際にオンラインで名前を読み上げ始めると、次から次に読み手が変わり、あっという間の印象。
スカウトひとりで約30名~60名(多い子は100名ちかく)の刻銘者を担当します。淡々とリストを読み上げる傍らで、亡くなられた一人ひとりに名前があり、人生があり、確かにここにいた姿を想像すると、言葉に詰まって読み上げることができなくなりそうです。なんとか時間内に1000名のお名前を読むということに徹して、ぶじ終了(世界にオンライン配信)することができました。
振り返りの時間にあがった感想を紹介します。
「0歳、1歳の子どもの犠牲者もいて、とても悲しくなった」
「沖縄以外の、海外の人の名前もあると知った。日本だけでなく世界が平和になることを願っている」
「今は平和が身近だが失われるかもしれない。平和は大切で尊いもの」
「○○の次男など、名前をつけられる前に亡くなった子がいると知った」
6月23日の平和行進では実際に平和の礎を訪てれ祈る(参拝する)予定ですが、今回の読み上げをとおして感じ方に変化があるのではないでしょうか。
亡くなった方たちのことを思い、平和を誓う慰霊の日。今年は特別な年になりそうです。