最近、探している本は「街で外人に話しかけられた時の英語のフレーズ」集。

私の見てくれがよっぽど無害そうなのか、昔から本当によく人に声を掛けられる。
大概が道を尋ねられ、ナンパのような下心やトキメキは微塵もない。

旅先など、むしろこっちが伺いたい状況でも頻発する。
「ホンマでっかTV」の先生方に「人は何を基準に道を尋ねる相手を選別するのか?」をご教授いただきたい気持ちになる。

しかも、最近は外国の方に尋ねられることが増えた。
円安だから、みなさん遊びに来てくださるのね。

さて、先日の渋谷駅での出来事。

ペンと紙を持ったヤングな女の子がウロウロしていた。

「きっと怪しいアンケートに違いない。目が合ったらやばい…」と思い、「ごめんなさい!」と足早に逃げようとしたら、「Excuse…」と声をかけられた。

「人を見た目で判断したらいかんな」と反省しながら、話を聞いた。

いつものように道を聞かれるかと思ったら、
1)新宿御苑まで行きたいんだけど、私の考えている経路で良いのか?
2)銀座線の改札口は、あの階段を昇れば良いのか?
という2点のconfirmだった。

東南アジアの方らしいお目目のクリッとした彼女が、手持ちの英語の路線図で示してくれた経路は、渋谷→(銀座線)→赤坂見附→(丸ノ内線)→新宿御苑前だった。

新宿御苑という渋いチョイスに心の中で唸りながら、「その電車で行けるよ!」とチョー簡単な英語で答えた。

次に彼女は指を差しながら、「あの階段を昇るつもりで、看板のオレンジの丸印が銀座線だと思うんだけど…」と英語で言ったので、「正解だよ!」とこれまたチョー簡単な英語で答えた。

最後に彼女は「Thank You!」と笑顔で去って行った。
私も「Welcome!」と言って、手を振った。

ふー、よかった。助かった。
彼女は簡単な英語でも返事ができるように準備してくれていたんじゃないかと思う。
道尋ねのプロだ。

以前も新宿駅のホームで中央線を待っていたら、「中野に行きたいんだけど、この電車で当ってる?高尾行きって書いてあるけど、それってどこなの?」と英語で聞かれた。
ブロンド&碧眼の朝ドラ「マッサン」のエリーちゃんの未来像みたいな恰幅の良いおばさまだった。

「この電車で次の駅ですよ。高尾は遠いから、あなたのお持ちの路線図には書いていないみたいです。」と、なんとか英語で答えた。

東京駅で京葉線から山手線のホームまで英語の上手な台湾の女性を連れて行ったこともあるし(おかげで会社を遅刻した)、秋葉原駅で総武線から京浜東北線のホームまで中国語のみ話すヤングな女の子(LINEのトークを見せてくれて、「京浜東北線」「横浜」みたいな漢字があったから何とかなった)を連れて行ったこともある。

本当にこのようなエピソードが多い。
日本の電車って難しいんだとつくづく思う。

NHKさんには「O・MO・TE・NA・SHI基礎英語」講座とか、本気でやって欲しい。
特に電車関係の説明文を充実させていただきたい。

あと5年あれば、私の英語力も今よりは少しはマシになっているはず!!

東京の片隅で、東京オリンピック・イヤーに怯えるおばちゃんの切なる願いでした。