午後5時

爽やかな秋空

似つかわしくない服装

『君はどこへ行くんだい?』

彼女は寂しく笑った

足取りは重い

赤いハイヒールが奏でる音

カツカツ、カツカツ、

明るい笑顔の持ち主だった

綺麗な声の女の子だった

みんな、彼女が大好きだった

『ねぇ、私の夢、聴きたい?』

こんなことを不意に言ってくる女の子だった

カツカツ、カッ

僕は言った

『また、君の夢を聴かせてくれよ』

彼女は笑った

ポタポタ、ポタポタ、

赤いハイヒールに

彼女の気持ちが降っていた