オレオレ詐欺などの特殊詐欺の被害にあうのは認知症にかかっている人だから
自分は関係ないと思っている方が多いようですが、
実際には、被害にあったほとんどの方は、認知能力があり、テレビなどのマスコミで特殊詐欺についてはある程度知っているから、自分は特殊詐欺の被害にあわないだろうと思っていたそうです。

高齢者が消費者トラブル理由についてては以下のようなものがあります。

 

① 孤独

高齢者の方は、行動範囲が狭くなるため、
日常的にコミュニケーションが少なくなっています。

家に家族の方がいれば問題ないかもしれませんが、
一人暮らしの場合は、話し相手がいないため、

セールスマンが家に来て、やさしい口調で話をしてくれると
「この人は親切な人だ」と思い込んでしまい、
家の中に招きこんで、話し込んでしまいます。

その後、セールスマンを信頼してしまい、
高額な商品を購入してしまいます。

② 自尊心

高齢者の中には自尊心が強い人がいて、
他人には迷惑をかけたくないと思っている方がいます。

自分でも特殊詐欺の被害にあったとわかっていても、
「誰にも知られたくない」と思って、
「被害にあうかもしれないが、ほかの人には知られたくない。」
と思い、誰にも相談せず、
自分一人で抱え込んでしまう場合があります。

 

③ お金の不安

高齢者の方は老後の収入が年金のみとなり
老後のお金について不安を感じています。
そういう時に、セールスマンが
「必ず儲かります。」と言って金融商品を
勧められると、契約をしてしまいます。

また、生命保険についても同じように、自分がなくなった後に
家族の方に迷惑をかけないために、高額な生命保険に
加入してしまう方もいます。

④ 健康への不安

高齢者の場合、ほとんどの方が体に持病を抱えています。
持病を持っていなくても体に不調を感じている方もいます。

健康について不安を感じている高齢者の方は、
セールスマンから
「このサプリメントを飲むと腰痛が治りますよ。」
「この漢方薬を飲むと血圧が下がりますよ。」

と言われると、不安をなくすために
高額な商品でも購入してしまう場合があります。