オーナーの気まぐれ日記-110418_162240.jpg

たまには仕事の記事を書く事にしよう。

お客様の真珠の糸交換&クラスプ交換(留め金)をした。

私がこの業界に入った時は、真珠の会社でした。

10年ほど前になるが・・

とうことは、現在・・・この業界10年突破しています・・・・・・(早い)

その会社での業務は毎日、東京、千葉、埼玉、神奈川のお客様のご自宅まで行き、糸交換をしていた。

一日多い時で3件(@_@)

コース的に同じ県で3件ならまだしも、千葉から神奈川へ、最終埼玉に行って銀座の支店に帰ってくる・・・・かなり過酷でした。

おかげで糸交換の技術はプロ並みに付きました。

そして真珠を見る目も付きました。

ところで、近年ではあるが、華球という真珠がある。

これは真珠でグレードでいうトップクラスの事だ。

伊勢のミキモトの展示場に行くと、ピラミッド状に真珠が並んでおり、その先端が良質の華球真珠と称されるものです。

しかし、近年は華球という枠がかなり拡大されている。

華球でも下のランクもあれば上のランクもある。

この差が大きくなっている。

恐らく中国市場の参入でおかしくなったのだろう。

テレビショッピングでも格安に売られており、一体真珠の価値とは宝石やでもわからなくなっている。

ただ、一つ言える事は、真珠というものは、そう簡単には作れないということ。

貝を産卵させ、その子供から育ている。

その子供が食べるプランクトンも培養し、真珠の核を入れるまで数年かかります。

そして核入れが終わると、海で養殖しなければなりません。

人間でもそうだが、体に異物を入れられると出す修正があり、貝でも同じです。

養殖中に吐きだしてしまったり、入れられた異物に耐えきれなくなり死んでしまう貝もいます。

養殖にまた数年かかり、ようやく真珠が取り出されます。

その取りだされた真珠でも、一般に見るパールネックレスのように綺麗な丸で採れる確率も少ないのです。

中にはドロップ型や楕円、また凹凸が沢山出来たりと・・・・

更に色も違います。

人間でも人種があるように貝にもあります。

ピンク色が強い真珠・グリーンが強い真珠・クリーム色が強い真珠などなど・・・


更に、更に  大きさもそれぞれ違います。


その色と形と大きさ揃えて約60粒前後でネックレスを作ります。

考えただけも大変な作業とわかって頂けるかと・・・・・・

そのネックレスが安価で売られている現状。

そしてテレビなどの通販を見て思う事なのだが、色や凹凸(えくぼ)の位置、巻きの厚さ、テリが全く同じネックレス(60粒前後)×100本とか、絶対にありえません。

やはり真珠とは冠婚葬祭や自分の娘、息子の入園、卒園といった大事な場面で使うの宝石です。

その他ファッションでも使いますが。

親から子へ譲られるケースもありますが、真珠とは経年劣化していくもので、本来であればご自身に一本が理想だと思います。

人間も年をとるのと同じで真珠も同じであれば、一緒に年を重ねていくものだと。

だから、真珠を選ぶ時は、自分の目で綺麗だと思うもの慎重に選んでほしいですね。


これを見て、少しでも真珠というものに対する意識が変われば何よりです(*^_^*)


そして、6月20日より石垣島へ行ってきます。

2年前に核入れしたクロチョウガイの浜上げと養殖工場の視察へ(*^_^*)

クロチョウガイとは一般的にいう黒真珠の事。

とにかく楽しみだ。