まだ離しとうない。まだ夜は明けへん。


夜が明けてしもうたら、また戻らなあかん。


嫌や。嫌や。あんさんは、わてだけの女や。


立場なんて関係なしに、愛し合いたい。


なにもかもかなぐり捨てて、普通の恋人みたいに。


どんだけそう思ってても、叶わへん想いに蓋をして。


ものわかりのよろしい楼主に、忘八に戻りまひょ。


ただ今だけは、あんさんをこの腕に抱いて。


一夜の夢に浸りまひょ。


だから夢の中にいる今だけは、抱きしめさせてくれ。


...神様、もう少しだけ。