みなさんこんにちは

救急で働くパパナースヒロです

 

前回からフィジカルアセスメントについて

 

書いています

 

皆さん

患者さんの命を守るための観察でご飯食べていますよね!?

では

患者さんの状態を正しく評価できていますか!?

 

よくあるのが

申し送りでだらだら話してしまう人

 

そういう人は記録をしても

正しく記録されていなかったりして

 

申し送りが廃止できない背景の原因第一位です

 

伝えるべき情報は何か

これを見極めて話ができるように

シリーズで書いていこうと思います。

 

今回のテーマは

【気道:Airway】

 

 

よく混同されてしまうのが

A(気道)とB(呼吸)の違い

 

説明できますか!?

 

Aは通路、道路の状態

Bはそこを整備するパトロール隊の状態だと思ってください

 

道路に落下物があったり、

事故で通行制限をしていたり

通路に障害物があると流れが悪くなります

 

気道の場合は

食べ物や飲み物が気道に入れば誤嚥

子供が間違って飲みこめば誤飲

どちらも肺には異常がなくても

急に空気が吸えなくなるので

 

最悪死に至る可能性があります

 

これ以外にも気道自体が狭まってしまえば

空気の流れが悪くなりますよね!?

 

具体的な病態でいうならば

気管支喘息

京都アニメの犯人がおそらく陥っているであろう

気道熱傷による

気道狭窄

食道がんなどの術後や

(これからスズメバチ被害が増える時期ですが)

アナフィラキシーショックなどによる

気道浮腫

 

これらは何か障害物が体外から入ったわけではありません

 

でも

空気の通り道がせまくなるので息がしにくくなります

そして

それが解除されなければ

死に至ります

 

だから

気道の異常=超緊急事態

です

 

一般的には気道緊急と呼ばれ

輪状甲状間膜切開

(いわゆる新たな空気流入口の作成)が

が必要になるケースもあります

 

じゃあ気道のトラブルを評価はどうしたらいいか

大きく分けて1つだけです

それは聴くこと

 

気道に障害があれば声が出ない

もしくは

出にくくてかすれ声(嗄声)になったりします

 

聴診器で聞くならば

肺副雑音が聴かれるというのがあります

 

その中でも

気道狭窄音に該当するのは

 

いびき音のロンカイ(rhonchi)

吸気でも呼気でも聞かれるグーグーという音

炎症や腫瘍、たんなどの気管分泌物が太い気道を狭窄させること

で生じる

 

笛のように高音の呼気性喘鳴 ウィーズ( wheeze)

主に呼気終末で聞かれ、

細い気管を空気が通り抜ける時の抵抗により

ヒューヒュー、ピーピーという高音が特徴

気管支喘息や気管支炎などで起こりやすい

 

上気道狭窄で聞かれる吸気性喘鳴 ストライダー(stridor)

吸気できかれる上気道狭窄を疑う

気道緊急になるリスクがある

 

こんなところでしょうか

 

つまり普通に会話ができている人

「気道開通でAはOK」

と評価ができます

 

だから

「わかりますか!?」

と声掛けをして

嗄声や気道狭窄音なく

発語ができていれば

「AはOK」

です 

 

声掛けをする時、

意識レベルの評価をしている方はその時の

音に耳を澄ましてみてください!!

 

気道について少し理解が深まりましたか!?

 

気道が難しいのは学生の教科書でいうなら

「呼吸器」の教科書に

含まれているからです

 

AとBを分けて考えられる

そして肺副雑音(俗にいう肺雑)が聞き分けられる

 

これができればエキスパートナースへの第一歩ですよ

 

次回は不定期ですが

B(呼吸)について書いていきます

 

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