皆さんこんにちは

 

救急で働くパパナースヒロですグラサン

 

ご好評いただいています

フィジカルアセスメントシリーズ

 

今回はいよいよ

D:Dysfunction of CNS

 

です

 

Dのわかりにくいのが

 

A:気道

B:呼吸

C:循環

 

みたいに

D:意識

といいたいところですが、

 

Dは

意識レベル

瞳孔所見

麻痺

感覚異常

などなど

 

色々なことをみないといけないところですよね

 

ちなみに

Dysfuction of CNS(Central Nervous system)を直訳すると

中枢神経系の異常

といったところでしょうか

 

 

Dが苦手という方の中には

正常か異常かを判断するのに

「色々な評価尺度があるから」

という方も少なくありません

 

 

その代表格で

新人さんを悩ませるのが

【JCSとGCSの使い分け】

です

 

 

 

そもそも皆さん

JCSやGCSの各段階を評価するのに

 

どうやって患者さんを評価していますか?

 

これなんです!!

 

おそらく脳神経関係の書籍に

意識レベルの異常は書いてありますね!?

 

でもそれをどう評価するか?

 

この異常はこの病気が疑わしいというのはありますが

評価方法は

看護技術の本にも書いていません!!

 

 

なので

 

私の職場でも

 

自分流が多く、その結果

異常の早期発見ができない

 

という事態が発生します

 

 

ということで今回のテーマは

【JCSの評価方法】

を書いていこうと思います

 

 

①見た目で開眼しているか否か

 

「まず声掛けをする!!」

これ過ちです

 

JCSは開眼をどの段階でするかしないか

 

これが大切なので

声掛け前から開眼していればⅠ桁

声掛けをして開眼をすればⅡ桁

声掛けして開眼しなければⅡ桁以上

です

 

②(声掛けをするまえから開眼していた人は)

 Ⅰ桁のいくつかなのかを判断

 

まずはⅠ-3かどうか

Ⅰ-3は名前、生年月日が言えない

ですので

名前と生年月日が言えるかどうかを判断します

 

これが言え無ければJCSはⅠ-3です

 

言えた場合はⅠ-2に該当するかの評価に移ります

Ⅰ-2は見当識の障害がないかどうかです

 

ここで実はわかっていない人が多いのが

見当識って何が言えればいいのか

 

これは僕も新人時代にホームページとかで調べて

長年にわたり嘘を教えられてきましたショボーン

 

時と場所

だけだと思っている人いませんか!?

 

正しくは

時・場所・人

です

 

時は

今が何月何日なのか

※私は年齢にもよりますが、1-2日間違えるくらいは許容しています

 

 

場所は

ここはどこなのか

※年齢にもよりますが「〇〇病院」と正しく言えなくても

 「病院」だけでも良しとするかは

 対象によって微妙なところかもしれません

 

→私は一度「〇〇病院」ですよと私の病院名を教え、

 最後にもう一度聞いて答えられればOKとしています 

 

そして人

私は白衣をきていますが職業がわかりますか!?

など聞くべき「人」とは自分以外の他者です

 

聴く前に看護師と名乗っていますが

「医者」「ケアワーカーさん」くらいならOKとするか

これも対象によるかもしれませんね

 

これらが全て正しく言えなければ

JCSはⅠ-2

 

ただしくいえればⅠ-1以上です

 

ここまで会話ではなしをしてみて

何だかボーっとしている

答えられるけどクリア(清明)とは言いにくい

 

など主観的評価で

JCS清明(0ゼロというところもある)

Ⅰ-1

の違いになります

 

 

③(開眼していなかった場合)声掛けで開眼するかどうか

 

 

うとうとしていて閉眼していて目が開いたら

普通に話せる人でも開眼状況だけでいうなら

Ⅱ-10になります

 

こういうのどうしていますか?

だって寝ている時に話しかけられたら誰だってⅡ桁以上ですからね?

逆に意識障害があってもただ開眼していればⅠ桁ですよね?

 

声掛けで開眼するにしても

すぐに閉眼してしまうなら

Ⅱ-10とする人が多いですかね

 

開眼し続けられればⅠ-●と評価する人が多いでしょうか?

 

ここは一律の基準はありません!!

 

なので

「Ⅱ-10 声掛けですぐに開眼するが質問に応じられず」

などコメントを加えるといいと思います

 

大事なのは異常かどうかを判断することです

 

④大きな声、軽度の刺激で開眼するかどうか

 

軽い声掛けで開眼しなかった場合に

少し大きな声で声掛けしてみる

肩を叩いてみる

 

ここで開眼すればJCSはⅡ-10です

 

うちの子供は必ず朝はⅡ-20ですにひひ

 

患者さんを評価するときもいきなり強くたたく、大声で声をかけるのではなく、

 

段階的に刺激を強くしていくのが大事

 

子供を起こすときも

いつもこの方法でやっていることに今気づきました。ウシシアセアセ

 

⑤痛み刺激でどう反応するかを判断

 

声掛けや肩をたたいてだけでは開眼しない

 

その時には痛み刺激を加えます

この痛み刺激ですが、

JCSを迅速に評価するなら

胸骨ぐりぐりor乳首をつねる

がいいかもしれません!!

 

理由は麻痺があったりすると

指先ではより重症に評価されてしまうからです

 

ここで開眼すれば

JCSⅡ-30

 

払いのけや逃避行動をとれば

Ⅲ-100

 

そこまでしっかりは動けないが

苦顔表情をするor手足をわずかに動かす

等動きが見られれば

Ⅲ-200

 

まったく無反応ならば

Ⅲ-300です

 

 

 

 

さて

 

みなさん

 

JCSはこれで明日から正しく評価してください。

微妙だと思ったものはコメントを加えてください!!

 

 

そして

うちの子供がⅡ-20でも病院に連れて行かないのは

その後の行動や言動をみて

いつもの息子に戻るからです!!

 

つまり

「JCS●-●」

だけでなく

他の意識レベルを評価に値するコメントをかきましょう!!

 

そして

元々の意識レベルとの比較も大事

 

その上で

JCSⅡ-30 or Ⅲ-100 くらいになってくると

「あれ?異常!?」

と思いますかね!?

 

異常を発見するというのは

普通に考えて(いつもと比較して)

おかしいかどうかを判断するということだと思います

 

 

 

次回は

【GCSの評価方法について】

です

 

 

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また

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よろしくお願いいたします