G16 Holic

G16 Holic

コラムと映画レビューの話

Licca ふしぎな不思議なユーニア物語
1990年/ビクター音楽産業株式会社/アニメ
監督:望月智充
主演:ジャッキー・チェン(ホワン・ダージョン役)
2025年12月12日日本公開

 

香山リカちゃんは小学5年生の女の子。
パパとママ、4歳の双子のミキとマキ、1歳の3つ子のみく、かこ、げんという大家族だw
パパとママ、頑張ったんだなw
リカがピアノを弾いていると、音の出ないキーがあった。
リカが弦を調べていると、愛猫イネが飛びかかってきて、パパから貰ったぬいぐるみのドードーとともにリカはピアノの中の異世界へ吸い込まれていく。
異世界ではぬいぐるみのドードーがしゃべり出した。
元の世界に戻るため不思議な世界ユーニアを旅するリカとドードー。
どろんこ沼の竜を訪ねる。
何でも願い事が叶う「アマランスの花」の事を聞き、それが手に入る「はじまりのはじまりの塔」の地図を貰う。
旅の途中で悪党になっていたイネに地図を奪われる。
でもなんだかんだで「はじまりのはじまりの塔」に到着w
イネとも合流し「アマランスの花」を手に入れる競争をするが、イネはユーニアを消滅させる赤い亀を起こしてしまう。
リカは「アマランスの花」を手に入れて願うのだった。
「すべて元通りに」と。
こうして元の世界に帰る事ができたリカ、ドードー、イネであった。

タカラの女児玩具「リカちゃん」をOVA化した作品。
監督は望月智充さん、作画監督は後藤真砂子さん。
この組み合わせは「魔法の天使クリィミーマミ」や「きまぐれオレンジ★ロード」であり、リカの作画が魅力的に描かれているのも納得の布陣。

SFファンタジーイラストでコンビ活動をしていた加藤龍勇&後藤啓介さんがコンセプトアートとクリーチャーデザインを担当しており、高田明美さんのキャラクターがその世界を歩く事で、より異世界感さが際立っている。
リカちゃんは魔法魔女のように不思議な力を持っているわけではなく、「ふしぎの国のアリス」のように普通の少女がドードーに導かれるままに先へ進んでいく物語だ。
どうしてもユルい感じの冒険になってしまうが、この不思議すぎる異世界感がそれを補っている。

劇中リカはたびたび服を着替えたり髪型を変えるのだが、これたぶんリカちゃんが着せ替え玩具だからだろうね。

なんとなく物語後半にいくに従ってリカちゃんが大人っぽくなっている気がする。
意図的かなあ?

リカちゃん役のかないみかさんは同じ時期に代表作「アイドル天使ようこそようこ」も演じている。
ようこに比べてリカは大人しめの役柄だな。

本作は2話構成でLDは前編・後編に分けてリリースされた。
それぞれ定価5221円。
OVAというのは当時、お金のかかるメディアだった。

同じ建付けで1991年「リカちゃん ふしぎな魔法のリング」、1992年「リカちゃんの日曜日」、1994年「リカちゃんとヤマネコ星の旅」と4作品のOVAが制作されている。
 

ペリリュー -楽園のゲルニカ-
2025年/東映/アニメ
監督:久慈悟郎
主演:板垣李光人(田丸均役)
2025年12月5日日本公開


昭和19年。太平洋戦争末期。
南国の美しい島ペリリュー島。
そこには日本軍が防衛拠点として1万人の兵士を駐屯させていた。
漫画家志望の田丸均は、その才能を見込まれ、功績係を任せられる。
戦死した仲間の最期の記録を残していく任務だ。
やがて4万人の米軍に囲まれたペリリュー島。
激しい戦闘で1万人いた日本兵がわずか34人にまで数を減らしていく・・。

日本人が実際に体験したノンフィクションに近い悲惨な物語を頭身の低いかわいらしいキャラクターで描くというのは日本人にしか出来ない着眼点だよなあ。
リアルに描いたらグロ過ぎる光景をデフォルメキャラが緩和させているとも言えるし、デフォルメで表現しているからこそ、想像力が補間してしまって、より心に突き刺さるものになっているとも言える。
キャラクターと対比して敵兵器はリアルに描写されているのも意図的で見事だ。
訓練された兵士でもなく、自分で選んだわけでもない普通の市民(しかも若者)が、帰れるアテのない戦場に送り出され、死ぬより苦しい毎日を強制的に送らされる地獄。
忘れてはならない戦争という罪を胸に刻みつけるための映画だ。
どんな理由があっても選んではいけない“戦争”という選択肢。
それをいまだに選んでいる国がある。
こういった作品が少しでもその選択を悔やませたらイイのにな・・。

ルックバック
2024年/エイベックス・ピクチャーズ/アニメ
監督:押山清高
主演:河合優実(藤野役)
2024年6月28日日本公開


小学4年生の藤野は、学校新聞で4コマ漫画を描いていた。
だがあるとき、同じ新聞に不登校の生徒・京本の絵が掲載。
その上手さに鼻を折られた藤野は、必死に絵を勉強し始める。
だが敗北感を感じてある日から漫画を描かなくなってしまう。
卒業式の日、担任に「京本に卒業証書を持ってってやれ」と頼まれ、嫌々ながら京本の家に行く藤野。
その場できまぐれに描いた4コマ漫画が京本の引き篭もる部屋の扉の隙間から中へと入っていってしまう。
京本は部屋から飛び出て、藤野に自分が藤野のファンだと告げる。
今まで敗北感を持っていた京本に認められていた。
その嬉しさに帰り道、足取りが弾む。
やがて二人は共作で漫画を描くようになり、何本かの読み切りが雑誌に掲載。
編集部からはプロになって連載しないかと声がかかるようになる。
だが京本はもっと絵が上手くなりたいから美大に行きたいと言う。
引き止めたいけど藤野の性格上それは素直に言えない。
藤野は一人で漫画家となり、人気の連載を抱えるようになるが、あるとき京本の訃報が届く。
京本は美大に侵入した異常者の刃にかかったのだ。
ショックで自らを責める藤野。
だが常に京本は自分の背中を見ていた事を知り、再び漫画を描き始めるのだった・・。

本作は『チェンソーマン』の藤本タツキ先生が、2021年に「少年ジャンプ+」に掲載した長編読み切り漫画『ルックバック』をアニメ化したものだ。
監督はアニメ版『チェンソーマン』の悪魔デザインを担当した押山清高さん。
漫画家だからこそ描ける漫画家の子供時代の感情描写、そしてあの「京アニ事件」を思い出さざる得ないショッキングな別れ。
それでも再び漫画に向かっていく藤野の背中で終幕。
何か大きく心に突き刺さる青春アニメ映画の傑作だと思う。
 

KILL 超覚醒
2023年/インド(松竹)/アクション
監督:ニキル・ナゲシュ・バート
主演:ラクシャ(アムリト役)
2025年11月14日日本公開


対テロ特殊部隊に所属する主人公アムリト。
任務から帰還してスマホを確認すると、任務の間に恋人が父親に婚約させられそうになっていた。
婚約式の会場に乗り込んでアムリトは駆け落ちしようとするが、恋人トゥリカは権力者の父親からは逃れられないと駆け落ちを拒否する。
婚約式を終えたトゥリカやその家族達は、ニューデリー行きの特急列車に乗り込む。
アムリトも同僚のヴィレッシュとともにその列車に乗り込んだ。
ところがその列車は強盗団の標的にされており、乗客をパニックに陥れる。
アムリトとヴィレッシュは二人で何とか強盗団を撃退しようとするが、その数の前に一度は敗北を喫する。
だが恋人であるトゥリカか殺されると、アムリトは鬼人へと覚醒し、次々と強盗団を殺戮していくのだった。

前半は「何も殺す必要は無いだろう」とまで言っていたアムリトが、同僚のヴィレッシュも引くほどの残虐ファイターになるのがこの映画のポイント。
一族の死体を前にオイオイと泣く盗賊団も印象深い。
とはいえ、覚醒したあともピンチは何度も訪れる。
スーパーサイヤ人的なカタルシスは薄い。リアリティ重視か?
アムリト何回捕まるんだよと思ったけど(^^;
アムリトの使う格闘術はイスラエルの「クラヴマガ」とフィリピンの「ペキティ・ティルシア・カリ」を元にしているらしい。
インド映画というとやり過ぎなデフォルメ描写とダンスシーンのイメージが強いわけだが、この映画はそのどちらの要素も無い真面目な(?)バイオレンス映画になっている。
なんとなくだけどマカロニウスタン的な雰囲気もあったなあ。
 


プレデター:バッドランド
2025年/アメリカ(ウォルト・ディズニー・ジャパン)/SF
監督:ダン・トラクテンバーグ
主演:エル・ファニング(ティア/テッサ役)
2025年11月7日日本公開


誇り高き戦闘民族「ヤウージャ族」の若者デクは、一族の中で最弱とされ、兄・クウェイから鍛えられていた。
デクは宇宙で最も危険な地「ゲンナ星」で最強の生物カリスクを狩って帰る事で、一族に認められようとしていた。
そんな矢先に父がデクとクウェイのもとにやってきて「落ちこぼれのデクを処刑せよ」とクウェイに命じる。
兄・クウェイは自らが盾となり、父に殺されながらもデクをゲンナ星へ送り出すのだった。
ゲンナ星に降り立ったデクは、下半身を失ったアンドロイドのティアや、猿みたいな生物バドと行動を共にするうちに、心身ともに成長していく。
さてティアだが、その正体はウェイランド・ユタニ社のアンドロイドで、姉妹アンドロイドであるテッサらとともにカリスク捕獲に派遣されていたのだった。
ティアはデクを利用してティアのもとへ戻ろうとしていたのだ。

ちなみにウェイランド・ユタニ社は映画「エイリアン」シリーズに登場する“エイリアンを兵器利用するために回収を画策していた企業”だ。

そしてカリスクとのバトル。
カリスクは自己再生能力があり、デクもピンチに陥る。
だがカリスクはデクを仲間だと認識した。
自身の子供であるバドの匂いをデクから感じたからだ。
そのときテッサが登場し、カリスクの捕獲に成功。
同時に囚われの身となったデク。
旅の中で生き方を変えてきたデクを見てきて、自らの意思で生き方を変える選択をしたティアは、テッサを裏切りデクを助ける。
最後は「エイリアン2」のパワーローダーみたいなのに乗ったティアとカリスクとのバトル。
カリスクは殺されてしまうものの、ティアのサポートでテッサから勝利するデク。
それからいくらかの時間が経過。
成長したデクは父のもとへ戻り、父と対決。
見事に父を打ち倒す。
最後は成長したバドがプレデター父の首をパックンチョw
そのとき宇宙船で降り立ってきたのは“母”だった・・。

シリーズで初めてプレデターを主人公にしたタイトル。
劇場映画としては2018年の「ザ・プレデター」以来だが、ディズニープラスで2022年に「プレデター:ザ・プレイ」、2025年に「プレデター:最凶頂上決戦」(アニメ)が配信されており、本作はスピンオフ作品を除くと7作目となる。
出てくる登場人物が全て人間味の無いキャラで、各キャラの行動原理もシンプルなので、いまいち物語が平坦で淡々としている。
上記で書いたように、本作は成長物語なのであるが、心の変化を描写するのにプレデターもアンドロイドも全然適していない(^^;
一番わかりやすく成長したのは無敵生物バドだったという・・w

大巨獣ガッパ
1967年/日活/SF
監督:野口晴康
主演:川地民夫(黒崎浩役)
1967年4月22日日本公開


プレイメイト社の社長・船津は、リゾート開発事業を進めるため、リゾート用の生物を捕獲するチームをキャサリン諸島へ派遣していた。
船は火山の噴火するオベリスク島へ上陸。
そこで部族の歓迎を受ける。
「日本人キタ、ガッパ静まる」と。
一行は島で石像や洞窟を発見。探索に進む。
部族の少年サキは言う。
「ガッパ怒る、いけない」
そのたびに「大丈夫だよ」と制止を聞かない一行。
この繰り返しがしつこいw
これだけしつこいフリがあったら、きっとガッパ怒るんだろうなぁw
洞窟の中で発見した巨大な卵。
そこから孵化した怪物を一行は連れて帰る。
子供がいなくなっている事を知ったガッパの両親は子供を追って日本へ向けて飛び立つ。
その頃日本では船津社長は子ガッパを飼い慣らしてリゾートの目玉にするんだと大はしゃぎ。
そうこうしているうちにガッパは熱海に上陸。
ガッパ、巨大なタコ加えて日本に上陸するんだけど、そのタコなんかボイルされてない?(爆)
ガッパは口から怪光線吐くし、空飛べるし、2匹で行動するので、怪獣としてのポテンシャル高い。
ガッパが左右からボコボコに壊す城は熱海城(観光城)である。
熱海秘宝館は無事だったのかな?
ひとしきり暴れたあとに河口湖の中へと姿を消すガッパ。
自衛隊は湖の中へガッパの嫌がる音を流して水上へ誘き出し、ミサイルを撃ち込む作戦を立てていた。
一方、プレイメイト社では「子ガッパを返せばガッパも島へ戻るのでは?」と提案するが、船津社長は大反対。
記者の黒崎は「きちがいの言う事なんか我々は聞けません」と子ガッパ解放を強行するw
自衛隊はガッパを水上へ誘き出す事に成功するものの、ミサイルは効かなかった(^^;
怒ったガッパは火力発電所で大暴れ。
そんなとき、空港へと子ガッパを連れ出していたプレイメイト社。
スピーカーから子ガッパの鳴き声を流してガッパに気づかせる事に成功。
空港へと飛来した両親ガッパは、子ガッパと泣きながら抱き合うw
そのまま三匹で島に向かって飛び去っていくのだった。

ゴジラ、ガメラなどによって起こった怪獣映画ブームにのって、日活が「我が社もこのビッグウェーブに乗るんだ」と制作したのが本作である。
プロットは『キングコング』の影響をかなり受けている。
子供を取り戻しに来ただけのガッパには積極的に日本を破壊する理由は無く、他の怪獣映画と比べて破壊のカタルシスは低い。
これは「子供に見せる映画に良くない」と意図的にそうしている。

映画冒頭とエンディングで美樹克彦が歌い上げる主題歌『大巨獣ガッパ』が印象的。
「ガッパァァァァ、ガッパァァァァ、ガーーーッパァァァァァ♪」
この歌の歌詞はストーリーのほぼ9割を語っている(爆)

 

ヴァージン・パンク/Clockwork Girl
2025年/アニプレックス/アニメ
監督:梅津泰臣
主演:宮下早紀(神氷羽舞役)
2025年6月27日日本公開


2099年、医療用人工人体技術「ソーマディア」が発達し、人類は病や怪我を克服するが、その技術は犯罪にも悪用されていた。
政府は「バウンティハンター制度」を導入し、民間人が違法ソーマディア犯罪者を処分できるようになる。
主人公・神氷羽舞は、児童養護施設で育ち、ソーマディアのエンジニアを目指していた。
しかし、ある日その施設に「Mr.エレガンス」というバウンティハンターが現れ、園長を「違法改造者」として処刑する。
10年後、羽舞は自らもバウンティハンターとなり、過去の因縁を胸に活動していた。
そんな中、再びMr.エレガンスと遭遇。
彼は羽舞を罠にかけ、彼女の肉体を破壊し、少女の義体に改造してしまう。
羽舞はこの非人道的な行為に怒りと絶望を抱く。
現段階ではMr.エレガンスに逆らう術が無いため、彼の組織でバウンティハンターとして働く事になる。
最初の仕事で街中でテロ行為を繰り返す犯罪者を圧倒し首狩りに成功。
密かにMr.エレガンスへの復讐の準備を進めていく・・。

35分という短い上映時間の中でテンポよく進行し、設定やキャラクターをわかりやすく紹介できている。
また、ハンティング時のアクションがキレキレで、観ていて心地良い。

クモの巣のようなものを使う謎の影。
登場だけして何も絡んでいないキャラ。
最後に武器商人から購入した武器の意味。
などなど伏線だけで何も回収していないシーンも多々ある。
一本の映画として成立しているかというと素直に首を縦には触れない。
映画というよりは連続アニメの第1話を劇場先行上映したみたいな感じ。
映画の上映時間は短くても気にしない方だが、いくら何でも35分の作品で他の映画と同じ料金を取るのはどうかと思う。
ちなみにこの映画のパンフレットは4000円だった。(^_^;

 

映画【ショウタイムセブン】
ショウタイムセブン
2025年/松竹=アスミック・エース/サスペンス
監督:渡辺一貴
主演:阿部寛(折本眞之輔役)
2025年2月7日日本公開


国民的ニュース番組「ショウタイム7」の人気キャスターだった折本眞之輔(阿部寛)は、ある不祥事をきっかけにラジオ局へ左遷されていた。
ある日、彼のラジオ番組に謎の男から爆破予告の電話が入る。
直後に発電所が爆破され、男は折本を「交渉人」として指名する。
折本はこれを「テレビ復帰のチャンス」と捉え、「ショウタイム7」を舞台に犯人との交渉を生放送しようとする。
しかし、スタジオにも爆弾が仕掛けられており、折本の一言一言が人命を左右する極限状態に。
犯人の要求は次第にエスカレートし、やがて折本自身の過去の罪が暴かれていくのだが・・。

韓国映画『テロ,ライブ』をリメイク。
阿部寛のキャスター役は胴に入っていたな。
ほとんどのシーンがスタジオ内で起こる劇場型の映画。
次々と新しい事実が明らかになる構成で集中力が保つ。
エンディングで「ロンドンの地下鉄同時多発テロ」のニュースが流れ、その直後にテレビはPerfumeの歌唱シーンに切り替わる。
深刻な事件も事故もエンタメとして消費されていく現代社会へのメッセージだ。
 

見える子ちゃん
2025年/KADOKAWA/青春ホラー
監督:中村義洋
主演:原菜乃華(四谷みこ役)
2025年6月6日日本公開


女子高生・四谷みこは、ある日から霊が見えるようになってしまう。
霊に見えている事を悟られるとついてきてしまう事を知ったみこは、見えていないフリをして日常を過ごすのだった。
親友のハナは体質的に霊を集めてしまうようで、ハナを助けるためにみこは奮闘する。

泉朝樹による人気ホラーコメディ漫画を原作とした実写映画。
2021年にテレビアニメ化されている。
アニメだと異形の存在や妖怪など、ビジュアルインパクトの強い霊が見えていたが、実写版は全て人の形した幽霊で、ホラー感薄い。
青春グラフティ的な映画。
「シックス・センス」的な仕掛けで映画の終盤がしまったように思う。

THE MONKEY/ザ・モンキー
2025年/アメリカ(KADOKAWA)/ホラー
監督:オズグッド・パーキンス
主演:テオ・ジェームズ(ハル/ビル役)
2025年9月19日日本公開


映画冒頭。
航海士の服を着た男がアンティークショップにあわわて飛び込んでくる。
太鼓を叩く猿のオモチャを買い取って欲しいとのこと。
見るからに呪われたアイテムだ(^_^;
猿がドラムを叩くと人が死ぬという。
その直後、内臓が引きずり出されて店主死亡。
そこから彼は行方不明となった。
夫が失踪したロイスは、一人で双子の中学生ハルとビルを育てていた。
ある日、ハルとビルは父親の遺品から猿のオモチャを発見。
ネジを回すが太鼓を叩かない。
その日、二人はヘビーシッターと3人で鉄板焼きを食べにいっていた。
食材を目の前で調理するシェフ。
そのとき猿が太鼓をドンドンドン。
シェフの手が滑り、ベビーシッターの首を切り落としてしまうw
大人しい性格のビルは、ハルにいつもいじめられていた。
「ハルなんか死ねばいいのに」とネジを巻く。
するとハルではなく母親のロイスが不自然な死を迎えてしまう。
ハルは猿を分解して捨てるが、引き取られた伯父の家に猿が復活。
ビルが苛立ってネジを回したことで伯父がキャンプ中に馬に踏まれて死ぬ。
このあたりから葬式シーンがコントの落ちみたいになっていく(^^;
ハルとビルは猿を古井戸に封印。
それから25年。
ハルとビルの過ごした町で再び不自然な死が連続していた・・。

スティーブン・キングの短編ホラー小説「猿とシンバル」を映画化。
猿はネジを巻くと太鼓を叩いたタイミングで周囲の人間を無差別に殺す。
ただし、ネジを巻いた人間は殺さない。
破壊しても捨てても戻ってくる。
この設定を知ると「猿はネジを巻かなければ無害のアイテム」である事がわかる(爆)

ブラックコメディ風に構成されていて、90年代の腰砕けホラーをオマージュしているような雰囲気は好き。
スティーブン・キング原作の映画にはときおり“腰砕け映画”が混じっているが、本作はその正統後継作品と言ってイイだろうw

余談だが「あれ?この原作、1980年代にも映画化されてなかったっけ?」と思って調べるもその形跡無し。
様々な角度で検索してやっと辿り着いたのは1988年制作のジョージ・A・ロメロ監督の「モンキー・シャイン」だった。
これ猿が人間を殺すサスペンス映画なんだけど、映画のポスターに猿の不気味な玩具が使われてたんだ。