HELP/復讐島
2026年/アメリカ(ウォルト・ディズニー・ジャパン)/サスペンスホラー
監督:サム・ライミ
主演:レイチェル・マクアダムス(リンダ役)
2026年1月30日日本公開
リンダは真面目で優秀な社員だったが、上司には評価されていなかった。
成果物だけ奪われ、家ではインコに話しかけて鬱憤を晴らしたり、バラエティ番組『サバイバー』を観て気を紛らわす毎日。
あの日、新たにCEOとなったブラッドリー・プレストンがやってくる。
彼女はブラッドリーにアピールするが、キモがられるだけだった。
そしてバンコクへの出張に幹部らと一緒にプライベートジェットに乗ったリンダ。
幹部らはリンダが『サバイバー』出演オーディション用に撮った映像をみんなで観て笑っている。
そのとき飛行機が激しく揺れてドアが吹き飛ぶ。
シートベルトをしていなかった幹部達は吹き飛んでいく。
嵐の海面に不時着した飛行機から脱出し、孤島に流れ着いたリンダ。
ブラッドリーも岸に流れ着いていたが、足を負傷して動けない状態。
『サバイバー』マニアのリンダは、器用に寝床や飲み水を確保していく。
リンダはブラッドリーを介抱する。
リンダを下に見ているブラッドリーは、ときおり反抗的な行動をするが、そのたびにリンダの足元に跪く事になる。
そしてブラッドリーがこの島を真相を知り、二人の生活は終わりを告げる。
まず、この映画は「パワハラ上司に不当な扱いを受けているOLが立場逆転して復讐する話」ではない。
リンダが不当な扱いを受けているのは確かだが、リンダは計算能力が高いというだけで、会社の重役として適任の人物としては描かれていない。
どちらかというと付き合いづらいタイプの自己中心的な人物で、こんな人が副社長になったら会社は傾くんじゃないかと思える(^^;
そんな人に孤島で主導権を握られる金持ちエリートというホラーコメディなんだと思う。
そしてそんなサバイバル生活の中でリンダは「この状況を利用してブラッドリーに復讐してやる」なんて思っていない。
恐らくは「私への不当な扱いが勘違いだった事を教えてあげるわ」といったところだろう。
そしてブラッドリーが反抗するたびに矯正するようにキツイ罰を与えるというわけだ。
ブラッドリーや幹部達の性悪ぶりをアピールしたミスリードで、映画のヴィラン役を巧みに入れ替えるサム・ライミ監督のジェンダー風刺だ。
なので「HELP/復讐島」という邦題はダサい上に不適格。
英題「SEND HELP」の直訳は「助けを呼んでくれ!」。
ブラッドリーの悲痛な叫びなのである。
リンダとイノシシの死闘でイノシシの目をくり抜いて大量の血を浴びたり、ブラッドリーを心臓マッサージしながら次々とゲロを吹きかけるシーンなど、「サム・ライミだなあ」と思えるシーンが盛り込まれていてつい笑ってしまうw











