Osteoarthritis and Cartilageという膝OAにとっては非常に権威のある雑誌。
2017年6月に公表されたSystematic review
http://www.oarsijournal.com/article/S1063-4584(16)30489-7/fulltext
コホート研究、比較対称研究、横断研究のいずれでも、
喫煙は膝OA発生の相対危険度を減少(RR 0.80)させていた。
その影響は女性(0.89)よりも男性(0.69)で大きい。
喫煙による発生抑制効果はニコチン?
一方で喫煙者は痛みを感じやすい(痛みに弱い)という研究もあり。
腰椎椎間板ヘルニアなどでは、明らかな発生危険因子。
どの研究にも、
「どのような関連があるかは不明で、今後も調査が必要」
「この結果は喫煙を勧めるものではない」
などの注意書きあり。
そろそろ抑制効果を認めても良いのではないか、と思うが。
それを免罪符にして、
「変形性関節症を予防するために、タバコを吸ってるんだ!」
なんていう人はいないんじゃないかな。
認めたくない結果が出てきたとしても、
それを認めるのが、フェアな研究者かもしれない。