あぁ、なんてコトをしてんだろう
あんなに悲しげに笑う桜乃
初めて見た。
ごめんな・・・・・!
春色、サクラ、舞い落ちる
リョーマくんとケンカした。
原因はわたしが不二先輩と話してたこと。
ヤキモチを妬いてくれたって分かってるのにね
何で気持ちが離れていくの・・・・?
~数日前~
春の薫りがしてきたからリョーマくんとデートしようと思って
男テニに行ったんだけど、そこにリョーマくんはいなくて
代わりに不二先輩がいた。
「あれ?桜乃ちゃん。どうしたの?」
いつもの笑顔で優しくわたしに訊く不二先輩。
「ふぇ!?あ、あのえと、リョーマくんに・・・・・あの/////」
もう何を言ってるのか分からなかった。
ただ、ここにリョーマくんがいないコトが分かったから戻ろうと
思って踵を返そうとしたら不二先輩に腕を掴まれて抱き寄せられた。
「ねぇ、桜乃ちゃん。越前なんかやめてボクにしなよ?」
驚きと恐怖で身体が震えて、上手く動けなかった。
そんな時にリョーマくんは来てしまった。
「ねぇ、桜乃何してんの?」
リョーマくんの目はいつもの挑発的で優しいものじゃなくって
殺気と怒りで満ち溢れていた。
「リ、リョーマくん!あの、これは・・・!」
不二先輩の腕が解かれて、自由になったわたしはリョーマくんに駆け寄った。
「なに?俺だけじゃ物足りないワケ?」
「そんなワケないよ!!わたしが好きなのはリョーマくんだけ!」
「よく言うよ。今まで抱き合ってたクセに・・・・・。」
「あれは、不二先輩が無理矢理っ!!」
「へぇ、本当ッスカ?不二先輩?」
「クスッ・・・・。さぁ、どうだろうね?」
「分かった、桜乃俺達もう別れよう」
わたしの髪に優しく触れてそっとキスしてリョーマくんは行ってしまった。
そして今に至る。
「リョーマくん・・・・・」
「どうしたの、桜乃?最近そればっかり」
「ふぇえ!?あ、ごめんね。朋ちゃん」
「?別にいいわよ。それよりリョーマ様と何かあったの?」
朋ちゃんの‘‘リョーマ’’という言葉に思わず身体がビクッとした。
「え・・・!?そんなことないよ?」
「ウソね。桜乃の目泳いでるもん」
やっぱり朋ちゃんには全部お見通しか・・・・・。
「リョーマく、んに別れようって・・・・いぅぇっ言われて、ふぇ
わたしは・・・・っく。まだぅっく、一緒にぇっ居たいのに」
「そっか、リョーマ様にちゃんと伝えた?自分の気持ち」
「まだ・・・・。」
「今すぐ行かなきゃ!そんなんじゃ、変わらないよ!!」
「授業は・・・・?」
「そんなことはあたしに任せなさい!ほら、早く!!!」
「うんッ!!!!」
2組はすぐ隣だから少し走っただけで着く。
堀尾くんにリョーマくんをよんでもらい、そのまま屋上へ。
「俺、アンタと話すコトないから。戻ってもいい?」
「わたしはあるの!!リョーマくんとまだ一緒にいたい!
キスだってもっとしたい!いっぱいデートして、いっぱい手繋いで
これからもずっとずっと一緒にいたいの!」
リョーマくんは驚いたような顔をして、それからわたしの頭をポンポンと
撫でて軽くキスをした。
「俺だって桜乃とまだ一緒にいたいから。ごめんな辛い思いさせて」
「ううん!!わたしのほうこそごめんね。誤解されるようなコトしちゃって」
「なぁ」
「うん?どうしたの、リョーマくん?」
「もうすぐ桜咲くな。」
「そうだね!!お花見しようね!」
「そうだな・・・」
ほら、春色、サクラ、舞い上がれ・・・・・