前回の更新から早1年。

今回は術後最大の痛み、医療用のホチキスを取った時のお話です。


ホチキス?と思う方もいるかもしれませんので軽く説明を。


私は皮膚をメッシュ状にしてそれを植皮していました。
植皮した皮膚を肌に留めるために必要だったのが医療用のホチキスです。

事務用のホチキスと何ら変わらない形をしていて、
それを皮膚にバチバチと留めていくんです。


術後皮膚の定着を確認してからそれを全部取るんです。
数百個近くを麻酔無しで一気に引き抜いていきます。


皮膚は定着したとはいえ、まだ瘡蓋やら肉がそのまま出ている所から容赦なく引っこ抜きます。

もう一度言いますが 麻 酔 無 し です。


どうやってホチキスを見つけるのかと言いますと、まさかの目視(笑)


ホチキスが見える所は良いのですが、瘡蓋を剥がしたりして探していき、肉の中とかをほじくりながら取っていくんです。


1時間を超えた辺りから、もう残っててもいいから止めません?
と先生に訴えるも、笑顔で「ダメ♡」の一言。


この「残ってていいから~」のセリフが後になって悲劇を生み出すとは、その当時は思いもよりませんでした。
こちらです。



冷静に思い返すと抜ホチキスが最大の痛みは言い過ぎですね(笑)

抜ホチキスを終え、腕の添え木を取った後に事件は起きました。
多分その事件の際に起きた痛みが術後最大にして最後の痛み。


この事件について次回書いてみます。

更新が1年後にならないように頑張ります。


冬も近づいてきましたので、皆様お風邪などを引かぬよう、
ご自愛ください。

今回も自宅療養の事に関して書きたいと思います。


自宅療養で一番辛かった事。

それはやはり「寝れない」事です。

寝れないという事は人から精神的な余裕を奪い、
苛々し過ぎて手術した腕を殴るという暴挙をした事もありました・・・

あの暴挙は今考えるとゾッとします。
(だって、移植した皮膚が取れたら今までの苦労が水の泡でしたから)

あまりの辛さに最終的には、近所の内科で弱めの睡眠薬を処方してもらい、

その力を借りて眠る日々。


そしてとにかく添え木が邪魔、血を吸って重い、腕を一定の高さに保つのがダルいの三拍子。

そんな状態が2ヶ月程続き、添え木が外された日の開放感といったらもう(笑)
これでもかと言うくらい寝てやりました(笑)




一方の痛みの方はと言うと、結構早く和らぐんです。

術後10日くらいで植皮元は落着き、歩き回ることが出来ましたね。
痛みで辛いと思ったことは手術直後くらいなもんで、それ以降あまりありません。
と言うか、墨を入れたときも十分痛かったんで、慣れてたのかも・・・


強烈に痛くないまでも、毎回憂鬱だったのが通院時に毎回行なう包帯交換の時です。

包帯が皮膚にバッチリ張り付いていて、それを消毒液で濡らしながら少しずつ剥がしていくのですが、

それはしんどかったです。

いっそのこと一気に剥がしてくれと。

当然ながら皮膚が定着していないので却下。


術後最大の痛み皮膚を定着させるために用いていたホッチキスの芯を外す時でした。

それはまた次回のお話。



次回「先生、あと何個残ってるんすか?」絶賛執筆中!

完結までもう少しです。

本題を書くリハビリのつもりで、仕事について書いてみます。



刺青が入っている人は職場や仕事で大概悩むと思います。


私の場合、数回転職をしていますが、特に不都合はありませんし、マイナスだと感じたこともありません。


現在も広範囲にわたって両足に入っていますので、

面接で刺青が入っていることも正直に伝えます。

後で揉めるのが嫌だからってのもありますが・・・


それでも割と有名な企業も含め、ちゃんと内定をもらえました。



今の会社では事務の管理職として、銀行や監督官庁、

都道府県などお役所の方々との折衝ごとを担当してます。

刺青入ってるのに(笑


真面目な話、会社からしたらリスクが高いんですよ。それって。

仮に私の刺青がバレて相手が不愉快に感じた場合、

それがそのまま会社の評価になりますから。



私の場合、単純に運が良かっただけなのかもしれませんが、

結局出会いと本人の人間性・働き次第なんだな、と最近特に思います。






あ、でも一番働きたかった会社は刺青が原因で落ちました(笑

それも含め刺青は自己責任だなと(笑