米歌手のケリー・クラークソン。私がアメリカに住んでいたときはスリムだった彼女。いつの間にかなりサイズアップでビックリ。その彼女がレクチンフリー・ダイエットで大幅減量に成功したという記事が。
調べてみるとレクチンフリー・ダイエットは、アメリカの心臓外科医/栄養学者であるスティーブン・R・ガンドリーが提唱したダイエット法。
レクチンは植物は外敵から身を守るために使う毒素で、それを人間が摂取すると、体が炎症を起こし不快な症状や自己免疫疾患を引き起こすことがあると主張しています。そして炎症が体重増加に繋がっていると。
炎症を起こすといえば、以前書いた超加工食品。これは私も普段気をつけています。
レクチンが含まれる食品は、
- 豆やナッツ
- 米、小麦粉、とうもろこし、蕎麦などの穀物全般
- ナス、トマト、パプリカ(唐辛子などチリを含む)、きゅうり、オクラ、じゃがいもなどの野菜。
などがあるそう。この他、家畜のほとんどが以上を多く含む餌を摂取していることから肉や乳製品にも一定量が含まれるそうです。魚も養殖だと駄目だとか。
このダイエット法について英語版ウィキには、これらの植物が炎症を起こすという証拠は無く「偽科学」(Pseudoscience)だと書かれています。他の栄養学者によると、因果関係は証明されていないが、いずれにしてもレクチンは熱を加えると分解されるので心配する必要はないとのこと。
トマトやきゅうり、パプリカは生で食べるのでどうなのかなとは思いますが、毎日食べている訳ではないし気にする必要はないかな…
そのほかの文献でも、大腸関係の疾患には効果がある可能性はあるものの、他の面において健康とされるものが多く含まれるため、摂取をしないことで様々なマイナスな部分も出てくるとのこと。例えばレクチンを含む食品は食物繊維が豊富なものも多いので、摂取を辞めると便秘などになりやすくなるそう。
炭水化物を制限して肉や脂肪は好きなだけ摂取して良いというアトキンス・ダイエットも、え?と思いましたが、レクチンフリー・ダイエットもびっくりさせられました。
一国の政府が推奨するものはそれなりの科学的根拠があってのことと思いますが、そうでないものについては何でもほどほどにして、バランス良くっていうのがベストなのかと思います。