昨日から日本のヤフーニュース欧州EEA圏とイギリスから見ることができなくなりましたね。ヤフーニュースは、ニュースまとめサイトとしてはダントツのアクセス数を誇るので利用していた方も多いのでは?これに加え、ヤフージャパンの検索サイトも利用できなくなったようです。

 

ヤフーメールは利用継続可能なものの、ある特定の機能は利用できなくなるとのこと。

 

コロナやウクライナの戦争で欧州便も減っているし、日本が更に遠くなったような気がします😢

 

私も日常的にヤフーニュースを利用していました。そして、2~3か月前にこのニュースを聞いて、どうにかしないとと思いつつ、ぎりぎりまでほったらかしに…。日本のVPNに繋げれば見れるのでしょうが、そこまでするほどの必要性はないのが現状。今になっていろいろどのサイトに移行しようか調べてみたので、こちらは次回に。

 

このヤフージャパンの決定は、前述の欧州EEA圏+イギリスが規制する、俗にGDPRGeneral Data Protection Regulationの略)と呼ばれる法律の影響といわれています。EEAはEU加盟国に加えて、アイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェーが入ります。 いわゆる個人データ保護に関する規制で、欧州市民の個人が特定できる情報を企業などがどのように収集し、使用するのかを規制する法律です。

 

欧州にお住いの方なら、初めてアクセスするサイトでこんなポップアップ↓が現れて「うざい!」と思ったことありませんか?

 

サイトがどんな目的でどれだけの個人情報を集め、どの外部の会社にその情報を提供するかなどを明確にし、そして、サイト利用者にどの情報の提供を許可するのか選択の余地を与えるというものです。私もこれが現れるたび「うざい!めんどくさい!」と思っていますが、プライバシーは気になるので、サイト運営に必要不可欠な情報以外は「全て拒否する」をできるだけ選んでクリックしています。これもGDPRの規制でサイト運営者に課された義務の一部です。他にも個人情報の海外への移行などについても定めています。

 

この法律、発効したのが2018年で、当時は日本でも企業が「コンプライアンス必要だけどどうする?」と騒いで話題になっていました。なので今さらという感じなのですが、ヤフージャパンは4年経ってみて、「欧州の利用者数(欧州利用者からの利益)に比べて、コンプライアンスの経費がかかりすぎ、法令違反のリスクも大きい」と判断したようです。

 

結構コンプライアンスは困難のようで、なんでもアメリカの大手1,000社のサイトを最近分析したところ、67%の会社が何かしらGDPR規制に違反しているという結果がでたそうです。また、フランスは大統領選挙戦の真っ只中ですが、候補者のウェブサイトで規制に違反していないサイトはゼロとのニュースも。GDPRもまだまだ問題はあるので、利用者の個人情報を守りつつ、バランスのある規制になってほしいです。

 

あとはとにかく、これ以上他の日本企業がヤフーの後を追うことがないのを祈るばかり…世界中どこからでもアクセスできるというのがそもそものインターネットの概念なので、ヤフージャパンの欧州撤退はホントに残念な結果です。