下田 ひかりさんの作品
今日は、下田 ひかりさん の作品を紹介します。
下田さんの作品は、観る人に強い印象を与えるエネルギーを持った作品だと思います。
メッセージ性の強い作品を通して、作家が強烈に訴えたい世界があります。
一つの作品でも十分なエネルギーを持っていますが、ギャラリーに展示されている複数の作品を
連続して鑑賞すると、作家の世界観をよりいっそう強く感じることができます。
すごく緻密に丁寧に作品が描かれています。 近くで見ると本当に細部にまで拘った作品です。
作家さんが何を思い、何を伝えようとしているかはご本人のコメントをご覧ください。
【下田 ひかりさんのコメント】
私の絵のモチーフは7歳~15歳くらいまでの子供です。
私たちが生きている現代は、たとえ平和な先進国であったとしても、子ども達は生きづらさを感じ、
環境に順応するために大変な努力をしています。
それは昔子供であった大人達も同じで、私は子供という自我が曖昧で不安定な器(=まだ誰でもないもの)を通して、今の世界に生きる人たちの誰でも持ちうる孤独、悲しみ、痛み、その奥の愛情などを表現しています。
それはそのまま、私自身と向き合って表現している事に他なりません。
モチーフの少年少女がほぼ無表情なのは、心の底にずっとため込んできた感情は、なかなか表に出ることはないということ(自覚していない場合もある)、その、ほんの少しの感情を相手にわかって欲しいと思った時に、目や口だけが感情を表すのだと思います。同様に、手足も隠れた感情の表現として使っています。

