お道化うた

 

月の光のそのことを、
盲目少女めくらむすめに教へたは、
ベートー※(濁点付き片仮名ヱ、1-7-84)ンか、シューバート?
俺の記憶の錯覚が、
今夜とちれてゐるけれど、
ベトちやんだとは思ふけど、
シュバちやんではなかつたらうか?

霧の降つたる秋の夜に、
庭・石段に腰掛けて、
月の光を浴びながら、
二人、黙つてゐたけれど、
やがてピアノの部屋に入り、
泣かんばかりに弾き出した、
あれは、シュバちやんではなかつたらうか?

かすむ街の灯とほに見て、
ウヰンのまちの郊外に、
星も降るよなその夜さ一と夜、
虫、草叢くさむらにすだく頃、
教師の息子の十三番目、
頸の短いあの男、
盲目少女めくらむすめの手をとるやうに、
ピアノの上に勢ひ込んだ、
汗の出さうなその額、
安物くさいその眼鏡、
丸い背中もいぢらしく
吐き出すやうに弾いたのは、
あれは、シュバちやんではなかつたらうか?

シュバちやんかベトちやんか、
そんなこと、いざ知らね、
今宵星降る東京のよる
ビールのコップを傾けて、
月の光を見てあれば、

ベトちやんもシュバちやんも、はやとほに死に、
はやとほに死んだことさへ、
誰知らうことわりもない……

 

 

             青空文庫

この詩好きでしたね

こんな詩が書けるところが中也の優れた才能なんでしょう

 

何となく彼の気持ちがわかりそう   

 

 

 

 

 

 

とても 暑い

でやはり 昼から寝ていた

この身体の弱さは

どうしたら良い

 

「遊ぶときだけ 元気よ あなたは」

と妻

 

そう

だけど それは若い時だけ

 

新婚時代

冬はスキー

夏は魚釣り

 

「チロ 真っ黒よ」

彼女は自分のことをチロと言っていました

 

そして もし娘が生まれたら

「絶対にチセよ」

 

実際に生まれたのは

チーセ男の子でした

30年以上も前のことです

 

今はゼーゼーと息切れです

咳もゴホン ゴホンと

 

でもまあ 兎に角

無事に生きています

 

 

 

 

神様

有難うございます

 

 

 

それから これからの世の中はどうなる

子供のために 何が出来る

 

今日のリブログです

 

 

言ってはいけないとか↓

なんだろう?

たしかに

うすうす感じていたんだけど

やはり本当なんだろうか

 

 

 

海月