冷たい夜

 

冬の夜に
私の心が悲しんでゐる
悲しんでゐる、わけもなく……
心は錆びて、紫色をしてゐる。

丈夫な扉の向ふに、
古い日は放心してゐる。
丘の上では
棉の実が罅裂はじける。

此処ここでは薪がくすぶつてゐる、
その煙は、自分自らを
知つてでもゐるやうにのぼる。

誘はれるでもなく
もとめるでもなく、
私の心が燻る……

 

         青空文庫

 

悲しいさが

じわーとと伝わってきそうです

 

 

 

「心は錆びて紫色している」

 

斑銅鉱という石を思い出しました↓(ネットより)

斑銅鉱 - Wikipedia

この石を持っていたのですが・・・

いつの間にか消えました

銅が?錆びたような色です

 



「此処ここでは薪がくすぶつてゐる、
その煙は、自分自らを
知つてでもゐるやうにのぼる。」

 

この行から

「煙が目にしみる」

という曲を思いだしました。

今から50年前に聞いて感動?しました。

今 聞いても良いですね↓

 

 

 

ゼフィリーヌ・ドルーアン↓

ずっと 元気がありませんが健気に咲いてくれました。

 

 

 

海月