曼珠沙華
GONSHAN. GONSHAN. 何處へゆく、
赤い、御墓の曼珠沙華、
曼珠沙華、
けふも手折りに來たわいな。
GONSHAN. GONSHAN. 何本か、
地には七本、血のやうに、
血のやうに、
ちやうど、あの兒の年の數。
GONSHAN. GONSHAN. 氣をつけな、
ひとつ摘んでも、日は眞晝、
日は眞晝、
ひとつあとからまたひらく。
GONSHAN. GONSHAN. 何故泣くろ、
何時まで取つても曼珠沙華、
曼珠沙華、
恐や、赤しや、まだ七つ。
いつも美空ひばりだったもんで・・・ ↑
牡丹
ほんにの、薄情な牡丹がちりかかる。
風もない日に、のう、
紅い牡丹が、のうもし、ちりかかる。
ひらきつくした二人がなかか、
雨もふらいで、のうもし、ちりかかる。
氣まぐれ
逢ひに來た*ちの
日の照り雨のふるなかを、
*Odan mo iya, Tinco Sa!
しやりむり別れたそのあとで、
未練な牡丹がまたひらく。
Odan mo iya, Tinco Sa!
1、ちのは雅言のとやなり。來たの、來たんですつて。柳河語。
2、Odan はわたしなり、Tinco Sa は感嘆詞なり、全體の意味はあら厭だよ、まあ。同上。
道ゆき
鰡と黒鯛と、
黒鯛と、
鰡と、のうえ
肥前山をば、やんさのほい、けさ越えた、ばいとこずいずい。
後家と、按摩さんと、
按摩さんと、
後家と、のうえ
蜜柑畑から、やんさのほい、昨夜逃げた、ばいとこずいずい。
のうえ?? 単なる調子をつける言葉?こんなのを思い出しました↓
ばいとこずいずい??これも意味があるんだろうか??
ずいずいずっころばし?
みち‐ゆき【道行き】
-
1 道を行くこと。また、旅をすること。
目くばせ
門づけの*みふし語りがいうことに
高麗烏のあのこゑわいな。
晝の日なかに生れた赤子
埋めた和尚が一人あるぞえ。
古寺の高麗烏のいふことに、
みふし語りのあの絃わいな。
今日も今日とて、かんしやくもちの
振られ男がそこいらに。
* 鄙びた粗末なる一種の琵琶を抱きて卑近なる物語を歌ひながらゆく盲目の門づけなり、地方特殊のものにてその歌ひものをみふしと云ふ。
また意味深な・・・・
青空文庫
何となく謎っぽい詩?が多いですね
昨夜のお酒
アスタリスク↓
珍しく辛口 いや端麗辛口
アスタリスクは* 雪・氷の結晶?と思っていたら
小さな星という意味もあるそうです
アスタリスク
Wikipedia
英語の asterisk は後期ラテン語を介して古代ギリシア語の「小さな星」を意味する言葉に由来している。 日本語において、星号、星印、星、アスタとも呼ばれる。
小さな星と言えば
エストレリータ
海月