青き蜜柑

 

愁ひ来て丘にのぼりて

酸(す)の香る蜜柑もぐなり

悲しみの青き蜜柑を

 

栗林こえて見ゆるは

背きにし君の町なるぞ

ゆふぐれに深く沈みて

 

掌(て)にしみる青き蜜柑よ

そをかみて何を思はむ

昔(かみ)の日は皆空しきに

 

ああされど君も寂しと

この丘の青き蜜柑の

その香りなぜか愛でたり

 

自ら影をふみつつ

ゆふぐれの丘を下りき

掌に悲し青き蜜柑よ

 


昨日の詩と同じ人のブログからです。

やはり何となく蕪村が
ちょっと似ているところがあるだけで
そんなことを考える自分ってやはりたいしたことがないです
 
昔 新婚の頃 文学少女の妻からケチョンケチョンにけなされました
また ある時 自分の自信ある詩を他の詩人の駄作?と比べて もう嫌になったことが
あります
あれ? なんでこんな話になったのかな
 
詩作を止めて もう40年ぐらいになりますが・・・・
 
このブログを書くことを妻から 「恥ずかしくないか」と言われていますよ
やはり恥ずかしいです
で 昔一度 いや2度自分のブログを全て消したことがあります
今回もこのブログを消そうと思ったのですが
ちょっとしたことがありまして 思いとどまっています
 
でも  今こんなブログを書きながら 昔知らなかった詩人について
知ることができ それを嬉しく感じて
恥ずかしながらもう少し続けていこうかなって
思っています。
 
 
海月