ゆとり世代はいつでも「常識がない」「敬語ができない」ひいては「仕事ができない」と一括りにされる。
そのゆとり時代真っ只中に学生生活を送った私は、専門学科で入学した県立高校を16歳で中退した。原因は身体の故障だったが、とにかく世間知らずの子供が社会に放り出された。
そして、身の程知らずな16歳の私は「同情は死ぬまで買わない」という信念だけを掲げ、中退後1ヶ月も経たないうちに初めての面接を受けに行った。
当然、ひとつの事を長く続けるのがいかに素晴らしいかなんてことは、耳にタコができるほど聞かされてきた。
ただ、私はあるとき好奇心に勝てなくなった。
自分ができる職種をできるだけ多く経験したい。
あらゆる業界を知りたい。
これこそゆとりの甘ったれた考えとも言えるが、10代の間だけは仕事を転々としてみようと決めたのだ。
そこで壁となったのは学歴である。今の自分が経験させてもらえることなどたかが知れていると、肌で感じていた。
授業の3分の2が専門学科という高校で学んだことは、一般の高校1年生の半分にも満たなかった。
フルタイムで働き、夜中に勉強をして、また仕事に行く。独学で高卒認定試験を取得したのは、19歳の誕生日だった。10代は残り1年間。
結果、当初の予定どおり19歳以降仕事を変えていない。
この4年間で経験した仕事は、飲食店、服飾、コンビニ、家庭教師、電気通信事業。
すべてフルタイムで、主要スタッフとして働いた。
すべての仕事で「店長にならないか」という声が掛かるまで続け、代わりを探して次へ。
それらの仕事で受けてきた「新人研修」という時間を、ゆとり世代の新人が分析していく。
