遺族の元に… | 体内環境師® 高梨由美のブログ

遺族の元に…

熊本地震で行方不明になっていた大学生のご遺体が見つかり、親御さんの元にようやく帰ったと言うニュースに鼻の奥がツンとなるのを感じた

他人事ではありますが、諦めることなく捜査を続けてくれた関係者に感謝したいです


5年前の東北大震災では故郷福島の家族が巻き込まれ、そこへ行くすべもなく、遠く離れた場所から祈ることしか出来ない無力さを感じた


知人に現役の自衛官がいることから、様々なお話しを聴きますが(勿論、一般人に話せる程度の内容)、消防隊員、警察官等々関係者の皆さんには折に触れ感謝の気持ちで一杯になります。

被災した私の母も、後日のテレビなどを見ては、こんな事を話します
『被災者には温かい炊き出しを作りながらも、自分たちは冷たい缶詰めと寝袋で冷たい床に寝泊まりしていた。ありがたくてありがたくて涙が止まらない』と。



あれは、震災から4ヶ月前の11月

私の大好きな伯父が帰らぬ人となった。

同業者の中では絶対に無理をしない、過信しない船長で有名だったと言う伯父が船と共に海底に沈んでしまった。幸いにも乗組員全員は救助された。


海猿は助けにきてくれないの?
と泣いたことを覚えている


保安庁の職員も潜ることの叶わなかった深い深い海底に今もあの優しいかった伯父が眠っているのか…


どこかで引き上げられ、記憶のないままに生きているのではないか…


わからぬまま、一年後に葬儀が執り行われた


遺体のないままの葬儀に
なんとも言い様のない
心の葛藤


家族は更に置き所のない悲しみだったであろう


今宵もスーパーひたちの車窓から
伯父が愛した船と私たちが愛した伯父を連れていったこの暗い海に祈る


そんな想いがあるので
熊本の一件では
お父さんの言葉の重みを感じて
涙が溢れる


心からのご冥福を…