人の手の温もり
『お手当をしましょう』という言葉は、例えばケガをした人に対して医療従事者が使う言葉ですが
その語源はまさに
痛いところに手をあてることからからきています。
体内環境学的に言えば、
人間の感覚の中で<痛み>に対する反応はとても早く
感じた痛みを脳に伝える情報伝達のスピードは、0.9秒という速さ。
そして、そのスピードに負けず劣らす、その患部を手で覆ってはいませんか?
例えば、ダンスの角に足の小指をぶつけたあの痛み・・・・
瞬時にしゃがみ込み、小指をさすった記憶はありませんか?
(今はスリッパの生活ですから、あの小指への攻撃からは逃れて暮らしていますが)
では、なぜに患部に手をあてるのでしょう?
それは、
痛みが発生したときに、脳へ別の刺激信号を送ると、その痛み伝えるスピードが緩むのです。
つまりは、痛いところをさするという他の刺激をあたえることにより痛みだけに集中しなくなるのです
『チチンプイプイ、痛いの、痛いの、飛んで行けー』っていう子どもだましは、実は大変理に適った大人の知恵だったということです
痛いところに手を当てるのが『お手当』ですが
今日私は、ココロに温かいお手当をしてもらいました
授業が終わった後に受講生の方が
『先生、少しだけお時間ありますか?』
『はい、少しなら』
『先生、ハンドマッサージしてもいいでしょうか?いつもお疲れでしょうから、少しでも楽になってください』
そう言って、アロマの香るクリームで両手をマッサージしてくださいました。
その手の柔らかさと温かさ
そして、彼女の手から伝わる優しさが、私のココロにもそっと手を当ててくれました
頑張りすぎるあなた
『ココロのお手当』してますか?
時には人に甘えることも大事なことですよね