キャリーオーバー
こんにちは(おはよう、こんばんは
の方も)。
タイトルをご覧になられて<ロト>を想像された方、ごめんなさいm(_ _ )m。
食品にも<キャリーオーバー>と言うものがあることをご存知でしょうか?
諸々細かいことはあるのですが、原則として、
■食品の原材料に使用された添加物については表示する必要があります。
ただし、食品の原材料の製造又は加工の過程で使用され、
その食品の製造過程では使用されないもので、
最終食品に効果を発揮することができる量より明らかに少ない場合
は、表示が免除されます。
わかり易く例えると
<醤油せんべい>を製造するときに、
保存料の安息香酸を含むしょうゆでせんべいの味付けをした場合、
この安息香酸は含有量が少なく、せんべいには効果を持たないので
キャリーオーバーとなり ⇒ 表示の必要はありません。
なぜ唐突こんなことを書いたかと言いますと・・・・・
先日7年間の海外赴任か一時帰国されていた知人が
「日本に帰ってきたからさぁ、うまいもの食べようと思っていろんなところ行ったけど、どこもまずいんだよ。なんか科学的な味がするんだ・・・・オレゴン(アメリカ)の方がずっと美味しいんだな。がっかりだよ」と話していました。
食品の開発も手掛けている私にとっては耳の痛い話ですが、
その方の<舌><味覚>が正しいのです
日本の食品はまさに「添加物のオンパレード」なのです。
<キャリーオーバー>の定義の「微量」とは使用原材料の5%未満と言うことなので、食品製造のレシピづくりでは4.9%以下の配合を考えれば、表示をしなくてもいいのです。
ですから、消費者の方々はどれ程知りたい情報であっても知らされることはなく(全てを表示するとなると商品のパッケージのスペースにはとても書ききれない)、さらに昨今の外食やお弁当屋さんの厨房を覗いてみれば、野菜も肉も魚も加工された添加物たっぷりの冷凍食品だらけ・・・・・知人が言った『科学的な味』とは幾重にも重なった添加物の味に相違ないのです。
私の開発したものは、添加物使用はアミノ酸系のいわゆる<旨み調味料>だけ。
PH調整剤や保存料を使用していなかったので、大手コンビニエンスストアではもちろん、大手のスーパーチェーンやお弁当チェーン店では採用していただけませんでした。採用してくださったのは、こだわりを持った経営をされているスーパーさんや地場を支えるお弁当屋さん、コンビニの<デイリーヤマザキ>さん、<ココストア>さん等でした。
反対に大手通販会社のTVショッピング<QVC>さんや、<千趣会>さん、<ベルーナ>さんでは積極的に採用してくださりました。良いものを消費者に届けたいというお気持ちが山盛りの素晴らしい企業です
それらの企業さんへ繋いで下さった『銀座 花のれん』さんも本当に志の高い、尊敬すべき企業でありスタッフの方々でした。TVショッピングの生放送にも何度もご協力頂きました。
しかしながら、ここ数年の<中国産食品問題>のあおりを受け、本当にいいものと分かっていながらも断腸の思いで販売を終了しました。大変残念なことですが、これまで<良い商品><美味しい商品>と評価していた消費者の方々が手のひらを返すようにNOを突きつけたのです。あれだけの一方的な誤ったバッシング報道が連日なされれば致し方ないことだとは思いますが・・・・。
添加物や保存料、着色料だらけの食品でも<国産>なら販売できて、国際基準のHACCPやISOなどの衛生管理の行き届いた工場で添加物を使用しないで造られた身体に良い商品でも<中国産>なら販売できない。
これが、情報に誘導された我が国民が下した評価なのか・・・・と悔しさで幾晩も眠れませんでした。
またあるときは、大手販売先から『無添加の炒飯』の開発依頼を受けましたが、国内の有名ブランドの工場では開発することが不可能でした。代表的な理由のひとつに『卵から添加物を抜くことが出来ない』です。
と思いますよね。卵になぜ添加物?
現在の多くの食品工場では、卵は<液卵>と言って、卵専門会社が加工した液体状の卵を使用するのが常識となっています。その液卵の中にはなんと10種類以上の添加物が配合されているのです。
工場では生の卵を使えるような設備も人材もいません。反対に中国の工場では、液卵などは使用しませんから『無添加の炒飯』の開発は可能となったわけです。
残念なことに現在の日本人、特に若い人や加工食品を多く摂取する人が<美味しい>と感じているものは、幾重にも配合された添加物の味なのです。その正体の代表的物質は<たんぱく加水分解物>という、製造メーカーにとってはなくてはならない魔法の物質なのです。
機会があれば商品表示をご覧下さい。
皆さんのご自宅にあるインスタントラーメンやカップラーメン、ポテトチップス、おせんべい、ビーフジャーキー、スープの素・・・・・身近な食品の多くにこの魔法の物質<たんぱく加水分解物>の表示があるはずです。
これからの私たちは、本物を見抜く目を持つことと、<安心・安全>に対する対価を支払うことに向き合っていかなければなりません。そうしなければ日本の<食の未来>は健全なものにはなっていかないと思います。
誤った情報や流行に流されず、優良な食品を選び、摂取し、そして皆さんが
本物の健康を手に入れることそれが体内環境師/フードコンシェルジュの願いです。
次回は
魔法の物質 <たんぱく加水分解物>のお話を予定しています
長いブログとなりましたが最後までお読み頂き
ありがとうございました。