「主人が大好きだった職場の前を火葬場に行く時に通りたいんです!」

 

いつも葬儀の介添をする際に先ず聞くこと。

 

「打ち合わせの前に、こんな希望がある!

これだけは先に伝えておきたい!

聞いておきたいことがありますか??」

 

今回の介添は、

葬儀のことはよく分からないけれど、

これだけはやりたい!!というご希望を

お話ししていただいたことからスタート。

 

ルートを想定して、火葬予約時間から逆算して、出発時間を決め、

当日のご集合時間を決め、私は、前日にルートを実走してみて

確認とイメトレ。

 

 

そして当日。

 

 

霊柩車には、奥様とお子さんが同乗され、

最後のプチドライブ。

 

「お父さん、○○に来たよ!懐かしいなぁ〜」

そんな会話をしながら、思い出のある場所を。

 

そんな道すがら、お子さんが

「わ!ここ私が通っていた中学校です!父にもよく送ってもらった!!

高校もよく送ってもらって、コンビニで何かと買ってもらって…」

 

「お父さん、あなたには甘かったなぁ〜」

 

 

奥様が、

「ここの近くにあったお店で、結婚指輪を

買ったんよ!あのホテルで結婚式をして…」

「え!そうなん??知らなかった!!」

「え!!言ってことなかった??」

と初めて知る子のこと。親のこと。

そして、お父さんのこと。

 

時間が少しあったので、ご先祖のお墓がある場所

もヒアリングで聞いていたので、急遽道筋変更して遠回り。

 

忘れかけていた記憶、思い出、知らなかった

それぞれのことを拾い集め、紡ぎながらの

1時間ドライブ。

 

ただ会館でお別れの時間を過ごすだけでは

できなかった、振り返りと、お別れができた

ようです。

 

場所や物に、あたたかな思い出や想いがあって、

その時のことを、つい先日のように話せるって

素敵で、良いですよね!!

ーーーー

今日は、妻の祖父の19年目の命日。

 

白十字の高原ブッセが好きで、最期

棺の中にもたくさん持たせてあげた想い出。

 

祖父のことを忘れないためにも、

今年も高原ブッセを買ってきました( ´∀`)

子どもたちの知らない、ひいおじいちゃんの話を

できる時間も良いですよね!

さて、

私は何で思い出してくれるだろう??(๑>◡<๑)