昼 休みに仕事場からジムニーで用足しに出かけた。
広域農道に出ようと信号待ちをしていたら、車の後方からゆっくり羽ばたきながら飛んでいく大きな鳥の姿が視界の隅に入ってきた。 とんびかしらと思ったら、それよりずっと白っぽくて少し小さい。ずんぐりした体形は、ノスリ君である。 久しぶりに生き物の姿を、景色の一部ではなく視線の対象として認識した。
初冬の枯れた田んぼの上をそのままのんびり飛んで、信号から2本先の電信柱にふわりと止まった。 じっと田んぼを見つめている。ネズミ、探しているんだろうか。
信号が青に変わる。 のんびり、と見えるのはニンゲンの都合であって、彼らはこれから冬を越さなければならないワケで、実は必死なのかもしれんと思いながら車を発進させたのだった。