日曜日、一日中外で遊んだハルは、晩ご飯を食べ終わると歯も磨かずにぐうぐう眠ってしまった。
ワタシは昆虫クラブの閉講式がやっと終わってやれやれ、本でも読もう、山になってる書類を整理しよう、ちょっとお茶も飲みたいし、浜先生に葉書を書いて、「りんどう」を読んで降籏さんにお便り出したいし、なんて思っていたのに、である。
ぐうぐう寝ていたはずのハルが、泣きながら起きてきた。「おかあさん、あしがいたい…」…。
せっかく色々片付けようと思ってたのに~。どこが痛いのと訊くと「ここ」と両足の甲を指差すので、両手で包むようにしてなでる。手を離すと泣くので、手を当てたまま気の玉、筋肉かな、骨膜かなと思いながら流してみるのに、5秒黙って静かにしていたかと思うと「いたい、いたいよう…」。
こちとらやりたいことだらけなのに、何だって邪魔するんじゃ、と思ったらイライラしてきた。「おかあさん、よしよしして、いたい…」と泣いているのにどうしても「よしよし」という気になれない。気持ちが冷たくなって、ハルの足を放り出した。ハルは「いたい、いたい」と泣きながら、その内眠気に負けて眠ってしまった。
そして1時間後、また「いたい、いたいよう」と泣いて起きてくる。仕方ないので布団に連れて行って寝かせるのだが、むかむかしてとてもヨシヨシしてやる気になれず、泣いて痛がるのを寝てしまうまでただ眺めていた。ひどい母ちゃんである。
それを、1時間おきに3回繰り返して、真夜中だってのに「いたいいたいってうるさい!」と叫びたくなるのをぐうっと飲み込んだら、足じゃなくて背中をとんとんしたらどうだろうと思いついた。
寝ている横へ座って、背中へ気の玉を押し込むようなつもりで背中をとんとんと叩く(まだ気持ちが荒れている)と、ハルの「いたい」が止まった。そのまま足に左手を当てて、右手でトントンしては背中をなでる、を続けていると穏やかに眠ってしまった。
足が痛いから足に、ではなくて、ちょっとアプローチをかえるというのもテなのかなぁ、と思った。
(実際には、その後も明け方まで「いたい」と言って起きるのは続いたのだけど)