建設業許可業者は、毎年決算終了後4ヶ月以内に決算報告をする義務があります。(決算変更届)

 

そして、この決算変更届で提出した書類は、県庁へ行くと無料で閲覧することができます。(知事許可の場合。大臣許可は国交省)

 

今までは、県庁まで行かなければ閲覧できませんでしたが、令和5年から建設業許可も電子申請が始まり、電子申請で提出した書類は「建設業許可電子閲覧システム」で閲覧ができるようになりました。

 

 

もちろん、無料で誰でも閲覧ができます。

 

まだ、電子申請自体が少ないので、閲覧できる業者は限られていますが、スーパーゼネコンをはじめ大手の建設業者は提出書類が見られるようになっています。

 

非常に便利な制度ではありますが、自社の決算書をネットで公開されてしまうのは、中小零細の許可業者さんにとってあまり嬉しくないことだと思います。

 

なので、電子閲覧されたくない許可業者さんは、今までどおり書面申請を続けることをお勧めします。

 

電子閲覧システムで閲覧できるのは、電子申請したものだけで、書面で申請したものは対象外だからです。

 

ウチはまだ電子申請の実績がありませんが、今後、電子申請をする場合は、電子閲覧の対象になることをお客さんによく説明しないといけません。

 

今までも、決算書が閲覧されることを嫌がって許可取得を断念した方が何社かいたくらいなので「決算書を見られてしまうなら、電子申請しないで欲しい」と言われると思いますが、、、

 

電子申請を普及させたいのに、電子閲覧システムのせいでかえって普及しにくくなるのではと思っています。

 

社会保険の電子申請も特定の法人は義務化されていますが、同じように建設業許可申請も、いずれ電子申請が義務化されるかもしれません。