こんにちは。行政書士もできる往年の映画ファンgonzalezです。
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『GODZILLA』 ('14) が来年夏の公開を予定されているらしい。ハリウッド製リメイク版とのこと。
Wikiを覗いたらキャストが渡辺謙や往年のゴジラ映画出演者宝田明、デヴィッド・ストラザーンにジュリエット・ビノシュなど豪華メンバーだ。
さらに脚本にフランク・ダラボンの名が見える。『ショーシャンクの空に』('94)『グリーンマイル』('99)の監督・脚本を兼ね『ザ・フライ2』('88)『プライベート・ライアン』('98)の脚本を手がけた人だ。監督は知らない人だった。
前作はかなり叩かれたが今回はどうなのだろう。ゴジラ・フリークもやきもきしているに違いない。そうでなくとも今度はゴジラがどんな造形になるのかが気になるところだ。
*『GODZILLA』のモデルはイグアナだった*
そこで本家『ゴジラ』 ('54) の音楽を口ずさんでみよう。
“ドシラ、ドシラ、ドシラソラシドシラ…”と繰り返されるメインテーマを連想できるだろうか。但しヲタク的こだわりをあえて言わせてもらうなら本来は陸上自衛隊のテーマが正しいはず。そう。あの楽曲は正しくは防衛隊のテーマ曲なのだ。
http://www.youtube.com/watch?v=WcT5u7y2_yA&feature=related
しかし『メカゴジラの逆襲』 ('75) では堂々とメインタイトルに使用され一般的な認識と合致させることになる。すなはち「ゴジラのテーマ」として。
*『ゴジラ』ポスター* *『メカゴジラの逆襲』DVD*
さらに『ゴジラ』の中に使用され後年注目度アップする楽曲に言及しないわけにはいかない。陸自テーマと双璧をなす耳残り度ナンバーワンとも言へるテーマだ。
巡視艇が出航する時に軽快に流れる曲「フリゲート・マーチ」それである。いわば作曲者伊福部昭にちなむ伊福部マーチの傑作だ。彼自身は単に「自衛隊マーチ」と呼んでいるが。
http://www.youtube.com/watch?v=7w2511_kqAU
『怪獣大戦争』 ('65) のオープニングから勇躍とどろきわたるのが「怪獣大戦争マーチ」。「フリゲート・マーチ」の発展形である。
劇中でも宇宙からの侵略者に対する自衛隊の反撃の場面で勢いよくほとばしり出る。
“ドレミファ、ミソレソ…”で始まるのはお馴染みだがそれまでよりやや早いテンポで鳴り響く。観客がわくわくする場面だ。
http://www.youtube.com/watch?v=kJvHYHba3Hg
高揚感たっぷりで景気のいい楽曲なので人気が高く流用されることも多々あるのでご存知の方も多いかと思われる。
*『怪獣大戦争』DVD*
さて、それでは肝心の主人公ゴジラを表す一曲を。
http://www.youtube.com/watch?v=LxYPONsbpTw
実に重厚かつスローで拍子抜けするほど地味な作品に仕上がっている。
*品川に上陸~破壊活動に熱心な様子*
初代ゴジラが銀幕に登場したのが1954年。終戦からわずか9年目。戦争の記憶がいまだ生々しく脳裏に刻まれている時代のはず。
『ゴジラ』は決して子供向けではなかった。“核”を扱う社会的メッセージ色の濃い作品だ。同時に音楽もまた巨大な畏怖の念を起こさせる古代生命体を表現せねばならぬ。前例無き挑戦だ。伊福部昭氏も大いに知恵を絞って作ったことが偲ばれる。
*大戸島に出現!スクリーンデビュー*
そして今でもしばしばオマージュが捧げられるケースが確認できよう。
以上からしてハリウッド製リメイク版『ゴジラ』にはいかなる楽曲が提供されるのか。ゴジラの造形のみならずこちらも気になるところである。
ちなみに『ウォーターボーイズ』 ('01) で学校が火事に見舞われた時小学生女児が数人で「火事だ、火事だ…」(ドシラ、ドシラ…)と囃していた。「ゴジラのテーマ」にのせた替え歌だったのが印象的だった。
本日も最後までお付き合い下さりありがとうございました。