第28回 PDCAサイクル②
販売戦略を立てる。これはPDCAサイクルのPlanの部分。まずは販売する商品についてあらゆることを想定して考えてみよう。
次のような条件の「サプリメント」を販売すると仮定してプランを考えてみる。
ターゲット:健康に気を使う中高年
商品価格:4000円/1個
経費:700円/1個
原価:1000円/1個
利益:2300円/1個
この条件ならば、広告や健康に気を使う中高年層がよく見るサイトなどに23万円の広告費を使ったとしても100人以上の購入者がいれば、広告費はペイできるという計算になる。
これなら黒字。
このように
××円分の広告費を使ったとしたら、どれくらい販売すればよいのか
について計算して、目標となる売り上げ金額を算出していこう。
つぎに肝心なのが広告媒体の選定。広告媒体は数限りないが、アドワーズ広告を使ってみるのがよいのではないだろうか。
アドワーズ広告は、クリック単価による成果報酬型の広告だからコストを非常に安く抑えながらテスト広告をたくさん出稿することもできる。
最低開設費用500円のこの広告媒体をうまく活用して、結果と検証を繰り返しながら、広告の費用対効果を把握する。
この流れがベターだろう。
《次回予告》明日は「仮説に対して行動、分析をしよう』です。See you again
《コラム:仕事の合間にアート観賞》
ベルギー出身のイギリス画家フランク・ブラングィン。若き日の彼は、ウィリアムモリスの工房で約3年間タペストリーやカーペットの図案を写しとる仕事に従事した後、生活の糧を得るために船員として働きながら、本格的に絵画作品の制作に取りかかります。そのような経緯から、ブラングィンは船上での出来事を描いた油彩画を多数発表しています。上の絵もそのひとつ『海賊バカーニア』。ほかにも船上でのある船員の死を描いた傑作『海の埋葬』などがあります。また船とは関係ありませんがモノクロームの『若者の功名心』もおすすめの作品です。『海賊バカーニア』に見られるような色彩豊かな表現に定評があったブラングィンですが、僕は彼の物静かな佇まいの作品にもすごく惹かれます。
当時、川崎造船所社長を務め財を築いた実業家の松方幸次郎は、フランスでブラングィンを紹介されます。『船』という共通の話題を持つ二人はすぐに意気投合。美術収集家でもあった松方は、ブラングィンの作品をコレクションするようになります。実業家には絵画などの美術品を集める人も多いようです。あなたも集めてみては?
現在、松方の集めたコレクションが展示されているのが、国立西洋美術館で5月30日まで開催されている『フランク・ブラングィン展』。暇な時間に是非立ち寄ってみてください。
関連サイト⇩
http://info.yomiuri.co.jp/event/01001/200909250387-1.htm