ジュゼッペ・ヴェルディの『椿姫（La Traviata）』
というものがある。
その中でも、『乾杯の歌(Libiamo Ne' Lieti Calici)』
は迫力があって元気になる歌だ。
先日、軒先に椿の花が健気に咲いている姿を見た。
椿は、マドモアゼル シャネル が最も愛した花であり、
彼女のブランドであるシャネルの『カメリア コレクション』は、その名の通り
椿（カメリア）がモチーフとなっている。
日本原産のこの花は、
室町時代の書物に記されているほど歴史があり、
樹齢1000年の樹木も存在するそうだ。
勘違いされがちだが、
椿とサザンカ（カンツバキ）は、実は全くの別物。
似ているというだけで通称名をつけてしまっている為
区別がしづらくなる。
少し前に食品偽装問題が世間を騒がせていたが、
椿の例と同じように食材の場合でも、
似ているというだけで高い食材と勘違いするような
まぎわらしい通称名を付けたりして混乱を招いている。
『サーモン（鮭）』と『サーモントラウト（ニジマス）』とか
『生クリーム（動物性脂）』と『ホイップ（植物性脂）』とか
その他いろいろ
実は、ROKOの生業としている
宝石の世界でもよく似たことはあって、
貴石に似せた『紛らわしい天然石』や『人工石』が横行している。
これも、見分け方を知っているプロは判別できたとしても
専門家ではない消費者は見誤ってしまう。
さらにこういった風潮のキケンな所は、
一度誤って「そういうものだ」と認識した場合、
その後その間違いに気付くチャンスが殆どない
ところにあると、ROKOは思う。
サザンカも綺麗なのだが、椿の美しさとの識別ができなかったり、
ニジマスを食べて『これは脂の乗った鮭だ』と認識してしまったり、
ジルコニアを見て『綺麗なダイアモンドだ』と感動したり
そうしてしまうのは、
どうしても避けられないのかもしれない。。。
しかし、
『与えられるまま無条件に知らないで済ます』ことと、
『自分は知らないかもしれないと意識する』のとでは
思考が全く違う筈。
貴石を愛するROKOとしては
ジルコニア（人工ダイア）ではなく、
ダイアモンド（天然）の
素晴らしい輝き、希少性、価値を
多くの人に正しく知ってもらいたい～
そして伝えねばならない職責も感じる☆
適正な価格、適正な品質、適正な品物
流通にとって、大事な要素だね～☆☆☆
★ROKO★
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