[機動戦士ガンダムUC RE:0096] 第17話 奪還!ネェル・アーガマ | ガンダム語りたい ガンダム視聴記録

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共同戦線を引くネェル・アーガマ組とネオジオン残党「袖付き」

 

フル・フロンタルからサイド共栄圏が明かされ「袖付き」の最終目的が判明する

 

ミネバ様からラプラスの箱を示す最終座標が提示される

 

 

第17話 前半

 

バナージの苦悩

 

目が覚めたマリーダさんがバナージの自室を訪れる

 

回復して良かったね(°∀°)b

 

なんだかよくわからないが薬が不味いらしく、バナージに処理をお願いする

 

いや、お薬だから自分で飲まないとだから・・

 

バナージの様子を見に来る口実であろうと思う

 

バナージもバナージでマリーダさんに好きな食べ物はなんですか?という質問をぶつける

 

くるぞ・・・ざわ・・ざわ・・

 

「考えたこともない」

 

「特に美味しいと思うものは?」

 

バナージの口調が歳相応である

 

二人を映すアングルが病院の待合室での談話そのものである

 

「なにかあるでしょ」

「ほら甘いモノとか」

 

スイーツ、、か

 

「デザートデザート」

 

ハロがうるさい

 

「アイスクリーム、、かな」

 

キタ――(゚∀゚)――!!

 

普段のキリッとした態度から一辺してほんわかと嬉しそうにデザートを頬張るマリーダさんを想像して悶絶する諸氏は多いと聞く

 

それはもう仕方がない(∩・∀・)∩

 

「うまい店がインダストリアル7に、今度・・・」

 

とバナージが意気消沈

 

現実を見据えればインダストリアル7は次の戦場だ

 

「大佐の言う事は正しいな」

 

マリーダさんも完全現実路線のサイド共栄圏には一定の理解を示している

 

「でも、いつもそうなんだ・・でも、それでも、そう思ってやったことが裏目に出てしまう、いくら足掻いたってもう・・」

 

それはトリントンで散ったロニさんの事を指しているのか

 

「だがそのお陰で私は今こうしてお前と話をしている、お前の感じ方は間違っていない」

「自分の中の可能性を信じて、成すべきと感じる事に力を尽くせばいい」

「あれは呪縛ではない、お前にそれを伝えた人もまたそう生きたのだろう、なんの確信もなく、ただ良かれと信じて」

 

人は理想を持ち、動き、託し、そうやって歴史を築いていった

 

可能性をあきらめず望みを持っていればチャンスはくる

 

バナージは可能性を、人の持つ心を頑なに無条件に信じている

 

だからどんな辛い状況でも心に訴えかけてきた

 

ロニさん、マリーダさんに対してもだ

 

 

ネェル・アーガマ内で袖付きを追い出そうと画策するグループがあった

 

機関長やミコットなど密かに行動を起こそうとしていたがアンジェロ・ザウパーに察知されてしまう・・

 

 

レウルーラ

 

袖付きの旗艦レウルーラに戻ったフル・フロンタルとジンネマン

 

モビルスーツ整備室で組み立てられている巨大な「モノ」を眺めている

 

「足がありませんな」とジンネマン

 

足がない、と言えばガンダムではアレしかない(・∀・)ニヤニヤ

 

それには答えないフル・フロンタル

 

「ゼネラルレビルの奇襲がなければ、キャプテンなら我々が現れなくてもネェル・アーガマを占拠できていたのではないか?」

 

「それをお聞きになりたかったんで?」

 

「虚しくなったのかな」

「永遠に晴らしようがない恨みを抱き続けるのは虚しくなって、別の可能性を夢見た」

「そうさせたのはあの少年、それともマリーダ中尉」

 

数少ない情報で洞察するフル・フロンタルが凄い

 

「確かに晴らして晴らせる恨みじゃない、でも虚しいってのとちょっと違う」

「疲れたんでしょう、何もかも諦めて暗いところで蹲ってる自分って奴に」

 

非常に重みのある言葉に思える

 

時間が解決してくれる、とよく聞くが恨み等の負な感情は時間の経過と共に重苦しいものになっていくのだろうと思う

 

ジンネマンが反撃に出る

 

「シャアも、ザビ家への復讐より父親が夢見たニュータイプの世界を開くことを望んだ、シャア・アズナブルも、今私と同じ心境だったんじゃありませんか」

 

それに対しフル・フロンタルは

 

「もし、シャア・アズナブルが今も生きているとしたら、それはもう人ではなくなっているのではないかな」

 

予想外の返答に驚愕の眼でフルフロンタルを見るジンネマン

 

バナージやミネバ様にとってフル・フロンタルは正に真逆の存在かもしれない

 

可能性を信じる二人に対し、可能性を虚しいと捉えてる節のあるフル・フロンタル

 

人の希望や可能性を排除したサイド共栄圏に対し、バナージが何か冷たいと感じたのはその辺なのだろう

 

器として自分の心を消したフル・フロンタルは正しく「人ではない」のかもしれない

 

 

転機

 

地球連邦軍のパトロール艦がネェル・アーガマに接近してきた

 

ネェル・アーガマは救援信号を発していたらしい

 

そしてそれに付随してる袖付き艦隊の姿も知られてしまった

 

現在ネェル・アーガマは連邦上層部からすれば極秘扱いの艦だ

 

一介のパトロール隊が事情を知っている訳がない

 

だからこそオットー艦長も苦慮しているそうだが・・

 

だが袖付きのアンジェロ・ザウパーは沈めろと言う

 

沈めなければ援軍を呼ばれる

 

袖付き士官がコンソールを操作し先程捕縛したタクヤやミコット達反乱者をパネルに映す

 

反乱者を出したオットー艦長の不手際を攻め、ネェル・アーガマが自ら仕掛けるように要求するアンジェロ

 

だがやはり決断をくだせないオットー艦長に苛立つアンジェロはとうとう銃を向ける

 

捕縛されているミコットやタクヤを見つめるオットー艦長がとうとう覚悟を決める

 

「彼らに指一本でも触れてみろ!!その首をねじきってやるぞ!!若造!!!」

 

艦長覚醒キタ――(゚∀゚)――!!

 

それには流石のアンジェロも驚愕

 

多分副長もびっくりしてる

 

「あんたらは軍人じゃない!やはりテロリストだ!テロリストと交渉はせん!!」

 

ドーン!と言い放つオットー艦長

 

ガッツポーズを取るブリッジのクルー

 

「あんた達との付き合いもこれまでだ!」

 

とトドメに言い放つ

 

「よく言った艦長」

 

その台詞を合図にコンロイらエコーズの部隊が動く

 

まずは捕縛されているミコット等を救出

 

艦内に次々とアラートが上がる

 

恐らくエコーズが各所で動いているのだろう

 

それはブリッジにも及んだ

 

アンジェロは侵入してきたエコーズを巧みに躱しブリッジを脱出

 

艦内が袖付きを追い出そうと慌ただしくなる

 

だが艦内で最初に押さえるべきはモビルスーツ

 

バナージはモビルスーツデッキに走る

 

 

第17話 後半

 

バナージとフル・フロンタル

 

バナージがユニコーンガンダムに乗り込もうとするが、いつの間にネェル・アーガマに戻ってきていたフル・フロンタルに取り押さえられる

 

抵抗するバナージ

 

「なぜ否定する」

「連邦に箱を引き渡せばこれまで通り歪な世界が続くだけの事だ」

「それは変革を願っていた君の父に反する事ではないのか?」

「箱を使って棄民たるスペースノイドの宿願を果たせのは我々だけだ、君に何ができる」

「君はラプラスの箱をどう使うというのだ」

 

バナージは言う

 

「みんなのために・・みんなのために使う、連邦もジオンも宇宙も地球も関係ない、みんなのためにラプラスの箱を」

 

「みんなのためとは何だ?一人の人間が全ての意思の代弁者になることはできない」

「器にでもならない限り」

「だが器になれるのは己を空にし、狂気の更に向こうに立ち入った者だけだ、それは容易な事ではない、が、君には才能がある君が本当に器にならんとするならば私と共にこい」

「父の想いを託され訓練を受けさせられた君は一種の強化人間だ、その力を示してしまった以上、君はもう皆の中には帰れない」

「いつか私と同じ絶望に突き当たる事になる」

 

己を消し去り、スペースノイドの宿願を果たすためにその総意を受け止めるため器となったフル・フロンタル

 

それはもう人ではなくマシーンかプログラムか

 

彼のいう絶望とはなんだろうか

 

かつてシャア・アズナブルはネオジオンを率いて戦いを開始した

 

作戦は失敗したが結果人々に希望を未来を与えられるかもしれない出来事を引き起こした

 

アクシズを押し返したサイコフレームの輝きは変革を期待させるものであった

 

だが人は変わらなかった

 

その絶望や疲れなのだろうか

 

虚しくなった彼は、何もかも捨てて器になる事を選んだと言う事か

 

フル・フロンタルはバナージに示した

 

「人に可能性を期待するなんて無駄だぞ」と

 

真意を悟ったのかバナージは怯えている

 

だが

 

『それでも、と言い続けろバナージ!!』

 

マリーダさんの言葉がバナージとフル・フロンタルの脳裏に走る

 

修理途中のクシャトリアが動き、アンジェロのローゼン・ズールを踏み倒す

 

「兵を引きなさい!フル・フロンタル!」

「私たちはお前と同じ道を歩まない!」

 

オードリーことミネバ様の言葉が艦内に響く

 

「赤い彗星の再来、その力強さにすがった時もあった」

「連邦に追い詰められた私達には他に何もなかった、でもお前はシャアではない!」

「私の知っているシャア・アズナブルは人の可能性を信じていた!」

「ガランシェール隊、ネオジオンの将兵達にも聞いて貰いたい」

「ラプラスの箱がどのようなものであれ、それは私達に大きな転機を与える」

「フロンタルが言うような未来を呼び込む事もできるでしょう」

「それは恐らく正しい、人類を永続させていく為には唯一無二の現実的な回答かもしれない」

「でもそれは本当に未来と呼べるものか? 未来とは今とは違う時間、よりよく世界を指す言葉ではなかったか!?」

「そこにジオン・ダイクン夢見た進化と調和はない」

「ジオンの名を継ぐ者として1年戦争の惨禍を引き起こした者として、私達には責任があるのです」

「現実を現実と受け入れるだけではその責任を果たせない」

「ユニコーンが示したあの光は!」

 

 

母娘

 

クシャトリアのコックピット内で熱く語るミネバ様だが、マリーダさんにジンネマンから指令が入る

 

コックピットを開けてミネバを連れ出せと

 

その言葉にコックピットを開けるマリーダ

 

マスターの言葉は絶対なのだ・・

 

「ジンネマン!お前まだ過去に捕らわれているのか!マリーダがいるというのに!」

「お前も責任を果たしなさい!」

「ジンネマン!マリーダを救った時からあなたは!」

 

「理屈では消せんのです・・・恨みも後悔も・・何もしてやれなかった・・・」

「怖かったろうに・・痛かったろうに・・なにも・・」

 

惨殺された妻と子供への想いは消せない

 

例えそれに疲れてしまっていても・・

 

「フィー、マリィ・・」

 

妻が撮影したと思われる娘とジンネマンが一緒に映っている写真を見て震えるジンネマン

 

後悔に打ち震えるジンネマンの言葉を聞き

 

「お、おとうさん、我儘を許してくれますか」

 

とうとうマリーダの口から「父」と・・・

 

ジンネマンは抱えきれない想いを胸に一言「許す」と・・

 

・°・(ノД`)・°・

 

長かった二人の関係についに結末が

 

救出し心では既に繋がっていた二人であったが決定的になったのはやはり「言葉」なのだろう

 

ジンネマンも、もちろんマリーダも救われたのかな

 

「最後の命令だ、心に従え」

 

これが「マスター」としての最後の命令

 

「了解」

 

クシャトリアを動かしローゼンズールを殴る

 

 

狂気

 

「ジンネマン!!貴様ぁぁぁ!」

 

アンジェロが絶叫し命を奪おうとする

 

「おまえたち!!いつだってそうだ!!無責任で!弱くて!!だから!!」

「だから人を超えた力がいる!大佐は人を超えられた方だ!」

 

アンジェロに秘められた狂気が垣間見える

 

彼もまた理不尽な世界の犠牲者だ

 

だが彼には世界を変えるだけの力を持たない

 

それ故フロンタルを信奉するのだろう

 

彼にしてみればサイド共栄圏というのはあまり意味を成さない

 

大佐が作る世界が全てなのだろう

 

だが

 

「人の未来は人が作るものだ!」


バナージが叫ぶ

 

ユニコーンに乗り込みデストロイモードに変身

 

「人は弱くて不完全で、だから託すんだ!託されて歩き続けるんだ!どんなに辛い道であったも!」

 

アンジェロをバナージは真っ向から否定する

 

ローゼンズールの腕を掴むユニコーン謎の光がモビルスーツを包む

 

サイコジャックの光か

 

ローゼンズールに乗り込んだフル・フロンタルの声が聞こえる

 

「バナージ君、我々はこれで失礼する」

「ここから先は競争だ」

 

隔壁を破壊し脱出するローゼンズール

 

先行してメガラニカに進むレウルーラ、そしてそれを追うネェル・アーガマ

 

そして連邦議会に乗り込んできたマーサ

 

ラプラスの箱を巡り最終局面を迎える

 

 

 

≪まとめ≫

 

各々キャラクターが想いを語るものだから前回に続き色濃い回になってしまった

 

ミネバ様とバナージのジオン・ダイクンの理想をベースにした可能性を信じる派と、完全現実主義のフル・フロンタルという図式が完成した

 

あとはラプラスの箱の正体を見極め、雌雄を決するのみ

 

バナージはジオン・ダイクンとかはあんまり関係ないかもしれんが

 

バナージとミネバ様は理想を共にしているとは思うが、ミネバ様は政治家なんだよな

 

いつの日か違える日がきそうな気もする

 

知識もあり、頭も良い、カリスマ性もある

 

なによりジオンの姫として大きな責任を負っている

 

結局ミネバ様はジオンをどうしたいと思っているのだろうか

 

理想と持っていても連邦政府を納得できるだけの力はないだろう

 

しょせん残党だろうし

 

そう考えるとガンダムWのリリーナ・ピースクラフトとは全く違う存在なんだと思う

 

最初は似たようなキャラだなぁと思っていたけどこうやって考え方を読み返してみると全然違った

 

そしてフル・フロンタル

 

ここに来て謎だった彼の生態のようなものも見えてきた

 

シャアとは思えない程ドライだ

 

では彼はナニモノなのだろうか

 

 

そんな感じで次回

 

最後にフルアーマーユニコーンがチラッと見えた

 

そろそろモビルスーツ戦を見せてくれ!!(切望