先日あるお母さんのブログを読んでいて、とても考えさせられました。
そのお母さんは、子供の湿疹が気になって育児を楽しめていないと書いていました。普段の日記の様子から、食事のことなど一生懸命取り組まれているのがわかります。母乳相談の方も、子供の湿疹ばかり気にしてお子さんの成長を楽しんでいないお母さんがよくないと言っている様子でした。
この記事をみて、「これは以前の私だ。」と思いました。
あまりに以前の自分の気持ちと重なってしまい、コメントすることができませんでした。こういう気持ちの時、安易な言葉をかけられないとためらったからです。でもここ数日とても気になっていたので書くことにしました。
私は、皮膚の事が気になるという気持ちとてもよくわかります。原因もわからず日々何が悪いのかと考えてしまうんです。
アトピーの原因、いろいろ言われています。
保健所や指導員、医者をはじめ適当なことをいう人もいます。(いえ、正確にはこれではないかと見当をつけて懸命によくしようとしてくれているんでしょうが・・・)
何軒も医者をまわって、結局みんなバラバラのことをいい、時には家族とも意見がわかれます。自分の親でさえも「気にするな」とか「気にしすぎだ」と言われたり・・・。
わたしは、これは人を頼っていては自分の娘を健康に育てられないと思い、自分でたくさんの書物を読んだり、いろんな人に聞いて、情報を仕入れて自分の子供にあったものを選んできました。その効果が現れ始めて気持ちが楽になっていきました。
正直とても苦しい日々を過ごしたことがあります。
私は、ただ娘の皮膚の症状をよくすることを目的としていません。皮膚が多少荒れていようが、ひどくなければいいんです、皮膚の状態だけの完ぺきをめざしているわけではありません。
私にとっての問題は、これから成長していく段階で、健康な肉体を持った大人になれるかどうかです。
薬を飲ませて、いますぐ何でも食べさせられるようにすることを目的とはしていません。
熱性痙攣を起こす危険のある飲み薬を飲ませて、本来はアレルゲンとなる物を食べさせてただ体を大きく育てたいのではありません。
(すみません、これはある皮膚科医から、飲み薬を処方され、なんでも食べさせろといわれた経験からです。)
体は多少小さくても、不自然に小さくなければよい。
正常な脳の発達と、健全な肉体を持った娘の体作りを目指しています。
ただ皮膚を良い状態に保ちたいというだけならこんなに苦労はしませんでした。
お母さんが悩んでいると子供のストレスになると非難めいたことを言われる方もいます。でも本当にお母さんが悪いんでしょうか?
なぜ子供の皮膚のことを気にしてはいけないんでしょう?親だったら当たり前です。この気持ちは、アトピーの子供をもつお母さんにしかもしかしたら理解できない気持ちなのかも知れません。
赤い皮膚が気になる・・・
本当に気になるです。
我が子のために、医者にもよく原因がわからない病気と闘っているんです。母親以上に子供の症状と真剣に向き合っている人が他にいるでしょうか?
私は気になる気持ち、否定しなくてもいいんじゃないかと思っています。
気になっていいんです。
気になる自分の気持ちを、他の誰かが許さなくても、自分だけは許してあげてください。がんばっている自分を褒めてください。
もしできなかったら、私は言いたいです。
「お母さんは悪くないんです。がんばっています。」
自分を認めてください。他の誰も認めてくれなくても、自分だけは認めてあげてください。自分を責めてしまうのは、本気で取り組んでいて結果がでてこない時ですよね。 でもがんばって取り組んでいる自分は認めてください。泣いてもいいんです。泣いてまたがんばればいいんです。
自分の事が認められると、気持ちが楽になります。
現在娘は2歳10ヶ月。
あまり病気もせず元気に育っています。歌を歌い、元気に走ったり、
自分で食べて大丈夫な物はかなり自分で把握しています。
娘の話したことをご紹介しますと。
「これ食べられないの、かゆくなっちゃうからね。」
「大きくなったら、××(食品の名前)食べるんだよ。今は食べられないけどね。」
「豆乳はパパ飲んで、○○ちゃんは飲めないから。」
「豆乳と卵は食べられないの、AIちゃんの食べるのは、大根と蕪と、小松菜と、・・・・。」
と食べられるものをたくさん並べて口に出していいます。
食べられるものが増えると、
「AIちゃん大きくなったから、納豆食べられるようになったの、でもたくさんじゃないよ、少しだけ。」
もちろん本当は食べたくて言っているのはわかっています。
食べられないものはあるけど、自分で将来食べられるようになる日を楽しみにしています。前向きです。
アトピーとのつきあいに限らず、子育てしていると辛くなることもあります。
子供のことで悩んでツライんだけど、でもまた辛いときに子供の姿をみて励まされたり、実際に励ます言葉をかけてくれることもあります。子供に助けてもらうんです。
それでは、次回は行き詰まってしまったときの対処法について書きます。