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感動、感激の映画

感動、感激した映画を自分の好みで自由に綴っていきたいと思います。

カラーパープル(The Color Purple)は1985年制作のアメリカ映画。アリス・ウォーカー原作の同名小説の映画化。

第58回アカデミー賞で、作品賞を含む10部門で候補(助演女優賞で2人あがったので11候補)にあがった。
しかし、無冠に終わっている。スピルバーグの監督賞候補入りにも至らなかった。
一説には、娯楽映画を一貫して作り続けていたスピルバーグが賞狙いに走ったことに対する会員の拒否反応とも言われている。
しかし、映画の完成度は前述のアカデミー賞候補にあがったことからも見られるように、非常に高い。一方で、「黒人の心を理解していない黒人映画」という批判もある。

ウーピー・ゴールドバーグはこの作品で映画デビュー。
アリス・ウォーカーがサンフランシスコの舞台に立っていた彼女を見て主役に大抜擢した。
明るく陽気なイメージとは正反対の静かな演技を披露し、演技力の高さと器用さを見せ、映画デビュー作にしてアカデミー賞の候補となった。
また、司会者として知られるオプラ・ウィンフリーもこの作品が映画デビューである。

音楽はクインシー・ジョーンズが担当。
『続・激突!/カージャック』以降のスピルバーグ作品としては唯一劇中音楽をジョン・ウィリアムズが手がけなかった。
『ディア・ハンター』(The Deer Hunter) は、1978年公開のアメリカ映画。
製作はユニバーサル映画、監督はマイケル・チミノ。脚本はデリック・ウォッシュバーン。主演はロバート・デ・ニーロ。
第51回アカデミー賞並びに第44回ニューヨーク批評家協会賞作品賞受賞作品。
ベトナム戦争を扱った映画であり、また1996年に米国連邦議会図書館がアメリカ国立フィルム登録簿に新規登録した作品の中の1本である。

タイトルの「ディア」は“鹿”を意味する英語deer

1960年代末期におけるベトナム戦争での過酷な体験が原因で心身共に深く傷を負った、3人の若きベトナム帰還兵の生と死、そして友情を描いている。
主人公たちの故郷であるペンシルバニア州の田舎町におけるゆったりと流れるようなタッチから一転して、戦場における壮絶な心理描写に切り替わる、183分の長尺を存分に生かした手法が特徴的である。
特に、後半部分で大きなキーポイントとなるロシアンルーレットの緊迫感と悲劇性は映画史上において名高い。反戦映画という形態ではないが、戦争の悲劇性を描いた数多くの作品の中でも際立って高い評価を受けている作品である。

前述の通り戦争を経験した3人の若者とその仲間たちの青春、友情を描いた映画であり、必ずしも社会問題としてのベトナム戦争自体がテーマではなく、映画全体における戦闘の描写の比重も他の多くのベトナム戦争を題材とした映画に比べ極めて小さい。

しかしながら、ベトコンを一方的に残酷的に描き、アメリカ軍による現地住民に対する虐殺行為や、枯葉剤の散布といった功罪の描写が極めて少ないことを「ベトナム戦争の正当化」「ベトナム人に対する差別」と捉える観衆も少なくなく歴代のアカデミー賞受賞作品の中で、観るものにより評価が大きく分かれている作品の1つでもある。


ディア・ハンター
雨の降るある日、不気味な男が訪れ、ひとりの女が殺人事件にまきこまれて行く。
製作は「さらば友よ」のセルジュ・シルベルマン、監督は「パリは燃えているか」のルネ・クレマン。
脚本は、フランス推理小説界の第一人者である「シンデレラの罠」のジャン・セバスチャン・ジャプリゾのオリジナル。
撮影はアンドレア・ヴァインディング、音楽は「白い恋人たち」のフランシス・レイ、編集はフランソワーズ・ジャヴェがそれぞれ担当。
出演は「さらば友よ」のチャールズ・ブロンソン、「ある日アンヌは」のマルレーヌ・ジョベール、「野性の眼」のガブリエレ・テンティ、ジル・アイアランド、マーク・マッツァ、ジャン・ガヴァンなど。