昨日、無理して買った“ドールバナナ”(手書き)。

実はこれを買う際に、店のおばちゃんから「今日中に食べれば大丈夫だから安くしておくわドキドキ」と、やけに柔らかいメロン1個を勧められた。1000円の値札が付いていたが、その場でマジックで消して300円にしてくれた。700円の落差が気になる。すごく気になる。

「何だか必要以上に柔らかくない?」と訝し気に問う私に

「今の時代って何でも柔らかいのが当たり前でしょう?」と、答えになってない返事が。

普通なら買わないが、このお店とは30年以上も付き合いがあるし、しょうがねぇなぁと思いながらも買った。300円で。

 

で、昨夜、食事が済んで包丁で半分に切ると……

どう見ても食える代物ではなかった。

桃太郎の桃ならば、割った瞬間に桃太郎が老衰を迎えているレベル。

溜息ひとつ。

日が変わり今日、痛い足を庇いながらチャリでおばちゃんの店へ行った。

で、老衰を迎え、土葬にするにも一苦労しそうなビニール袋内で固体から完全液体に変化を遂げた300円メロンを差し出した。

「柔らかかったでしょう?」と、おばちゃんが笑顔で言った。チーン

アンタ、商売に向いてないよ。絶対にムキー

奥からおじちゃんが出てきて事情を知ると、店頭にある1200円の元気そうなメロンを謝りながら差し出した。

差額を求められるのかなと、給料前の私は少し身構えたが、わざわざここまで来ることになって申し訳なかったですと、これを収めてくださいと言う。

ところが金にシビアなおばちゃんは、その様子を見てすぐに口を挟んできた。

「ダメだったのは青肉だったし、これは赤肉。それに、こっちの方がいいでしょう?」と、500円の値札の付いた、人間でいえば事故で頭蓋骨陥没してんだろ!って言うメロンを差し出して来た。どうやら高い赤肉を、このまま私には渡したくはないようだ。

ええぃ!この店にはもっと若々しい…25歳頃の岡田准一の様なメロンは置いていないのか!?頑張って作り続けていた笑顔が消える。もう能面状態。このまま扇を持てばすぐにでも私は能を舞えた。

能を舞いそうな私の精神状態を察したおじちゃんはもう、嫁のおばちゃんの意向を無視して、その場にあった一番よさそうな、温水洋一の様な熟れ具合の赤肉メロンを袋に詰めて私に差し出した。

言葉はなかったが「ここは俺に任せて早く行け!!」と目は言っていた。

何か言いたげなおばちゃんを無視して、私はおじちゃんに深く頭を下げると、さっさと自転車に乗り、その場を去った。

 

帰宅してすぐに半分にしたが、中は蛭子能収ぐらいの熟度で、娘が帰宅したら手を洗い問答無用で食べてもらわねばならんと思った。

思えばメロンには縁がないのかも知れない。

娘の遠足前日に近所スーパーで1000円を軽く超えた、値引きの無いメロンを奮発して買った。お弁当時に喜ぶ顔を思い浮かべていたが、遠足当日、包丁を入れたら中身が流れ出てメロンの中身は、よく分からない液状化となって調理台から流れ落ちる。

確かに固体であったはずの1000円メロンは、1000円分の液体となり、調理台からシンクへ流れ落ち、排水溝へ向かうスピードの速さは怒りを通り越し、このメロンと意思の疎通がはかれるなら、聴きたいことがたくさんあるのにと思いながら私は排水溝へ消えるメロンを万感の思いで見送った。いや、正確には「1000円+税が流れて行く」だな。笑い泣き翌日、開店直後のスーパーに、躍動感ある金剛力士像の様な顔で出向いた。実が流れ出てしまいメロンの皮だけになった残骸を持って。それだけでも理解できる代物だった。「どーも、申し訳ありません」と、青果の店員さんはマニュアル指示通りの言葉と表情をくれた。そして新しいメロンを受け取り私は帰宅した。

新たにもらったメロンは、遠足から戻った娘と亭主とで食べた。

美味しかったけれど、排水溝へ向かう液状化メロンの姿がいつまでも残像として残った。

 

 

で(やっと本題だぜ)、昨日はバナナの記事をupしたけれど、その時の画像がPCに表示されていたままだった。まぁ、それが私に困ったことを齎す訳でもなく知らん顔をしていた訳だけど……笑いの神は突然、やって来る。

 

前回の『ちびまる子ちゃん』の内容がクソだったとのネット記事を見つけて、私はそれをクリックした。純粋にその記事を読みたかっただけだった。

 

おおっ、お母さん切れてるねぇ……と笑っていたのが消えた。

ん……ん!?

何だ、この右にいる御仁は!ヤマジュン先生の「やらないか」の人じゃポーンポーンポーン

この手の広告って、日頃自分がチェックしてるものが広告として出て来るんだよね。

いやぁ、娘が不在で良かったと安堵した。

で、一息つきながら視線を広くすると……

 

 

「やらないか」の阿部ちゃんの斜め上に、昨日使ったバナナの画像が並んでいた。

阿部ちゃんの前はちゃんと隠れてはいるが、斜め上にこんなにもの大量のバナナが出るともう、私はひとりモニターの前で腹筋と理性を崩壊させていた。

その後、洗濯や掃除して新たにこのサイトへ入り直したが、阿部ちゃんは二度と現れることはなかった。

 

実はメロン交換の帰りに、生まれて初めての光景を見て興奮したんだけれど、何故かヤマジュン先生の話で終わってしまいました。

続きは…いや、本題は明日にでも。