毒母と同居を始めてから4年が過ぎ、初めてエアコンを取り付けた。
182年ぶりという桁違いの猛暑続きで、自宅にいながら二回も熱射病になった自分は命の危機を感じたのだ。
相変わらず毒母は文句タラタラ言うが
「娘もいるし今、死ぬわけにはいかねぇんだよっ!」
と、殺意むき出しで亭主とエアコン設置しながら言ったら黙った。いつものようにぐだぐだ言われていたら本気で首絞めていたかも知れないと思う。夢の中では何度もやってるんだけどね。
お陰で生き返った。室内で普通に動けるようになった。不整脈も出ないし、苦しさもない。
北海道のエアコン所持率、実は28%だとか。
「北海道は北国で必要ない」とか「ぜいたく品だ」と言う輩もいるが、私が小学生の頃は神奈川県でも真夏30度超えが続くとみんな辟易していた。今ではこの試される大地でも
「明日は34度、夜も25度から下がらないでしょう」
なんて、普通に予報が出る。明らかに昔とは違う。
娘の弁当にも保冷剤をたっぷりと入れる。
「私たちが中高生の頃なんて、保冷剤を入れなくても平気だったしぃ」
ってバカもいる。何なんだろうね、あの「昔は何でもなかった」って自信たっぷりバカは。娘の学校でも持参した弁当が昼時に腐って異臭を放っていたなんて話も普通に聞くよ。その手の信仰にも近い昔ばなしと根性論には反吐が出そうだ。
明日、帯広では37度の予報が(札幌は33度らしい
)
と、書いているうちに娘が熱を出して早退してきた。
午後から掛かりつけの病院へ行ったが、私も調子が悪かったのでついでに診て貰ったら、娘が4種類で私が7種類の薬を貰った。あぁ
病院の帰りに書店に寄って、娘が読書感想文の本を選んだ。
昨年は『塩狩峠』で、今年はこれで勝負だそうだ。
『塩狩峠』も難しかったけれど、こっちはもっと難しいぞ……
どちらも聖書を読まないと読み解けない。いや、読み解くなんて烏滸がましいか。
もう少しでまた、創作の長い夏が始まる。
今年と来年、短歌や作文で名だたる賞を受賞すれば、小学校1年から高校卒業まで全ての学年で受賞したことになる。内閣総理大臣賞も知事賞も市長賞も、朝日・毎日・読売・産経・北海道新聞社の名のついた賞状も貰った。あと2年、何とか頑張りたい。(いや、頑張るのは娘だが・苦笑)
昨年あたりから、娘は小学校6年、中学校3年、高校3年の12年のグランドスラムを意識しだしている。巨人の星では一徹と飛雄馬親子は、輝く星を指さし「あれが巨人の星だ!あれを目指すんだ」とやっていたが、私は青空を飛ぶ飛行機を指さしながら「あれに乗るんだ!」と娘を鼓舞し続けた。アニメとの違いは、養成ギブスを使うことが無かったことかな。
我が家にも12年がかりで頑張る、試される大地の藤井聡太くんがいる。