CSで再放送していた『不良少女と呼ばれて』が、先週終わった。
「この物語は「不良少女とよばれて」の原作者で、現在民間舞楽界で活躍されている原笙子さんが、かつて青春時代に非行に走り、そして立ち直った貴重な体験をドラマ化したものである。」
芥川隆行氏のナレーションに、いつも心が躍った。
内容はさんざん、色々な人に書きつくされているからパスするけれど、見終えていつも思っていた。「貴重な体験をドラマ化……って言うけれど、本当に最後は哲也はダイナマイトで自爆したのかよ!?それが本当ならば新聞やマスコミが大騒ぎしたんじゃないのか??」謎は見るごとに深まる。で、この原作を読むことにしてみた。(amazonで送料+1円だった)
最終回、伊藤麻衣子、伊藤かずえ、岡田奈々が国広富之の葬儀の際に、これと同じ姿で舞っていた。これは迦陵頻(かりょうびん)という、極楽に棲む鳥を象った舞楽だと、この本でやっと知った。
ネタバレしてしまうと、後で読む人がかわいそうなので私は書かないけれど、感想は書く。
大映テレビ、この原作であのドラマって、話盛りすぎだろうが!!
ここには相模悪竜会も東京流星会も存在していない。
読み終えて思ったのは、これも日本の歴史のひとつなんだなぁってこと。
大連での植民地生活や引き上げ体験、敗戦時の混乱など、子供からの目線で語られた本を私は恥ずかしながら読んだことがなかったから、自分的には読みごたえがあった。
そして、最高に感じたことが……
大映ドラマが原作部分の雅楽しか残さなかったにも関わらず『ドラマ化した』って言い切った図々しさ!(笑)
娘が読み終えるのを待っているのがこれ。
この手の本を読んで思うのは、家族は無論だけど本人も想像を絶する努力をしたということ。
何もせずに「障害があるから……」と甘んじたり、誰かに庇護を求め自分がするべき努力を他者に丸投げする人に、成功者はいない。
半面、私が言うところの「成功」の概念が、彼や娘の「成功」と一致するとは思えない。
でも、今の自分ができることを精一杯頑張らなければならない時が、人生の中には必ず何度かあって、その時、その努力を怠る者には、それなりの人生しかないってことだけはいつの世も不変なのかも。
と、偉そうに書いたけれど、三冊目のご紹介は……画像出せません。
タイトルは『BL好きのための オトコのカラダとセックス』。
医学的見地で「ふたりで賢者タイム?」など、読み応え満載だった。
(これは、考えたことがなかったなぁ……)
amazonさま、日本郵便さま、配達感謝です。
さすがにこれは自力で書店に買いに行けません。