入院直後から6キロ減量した。

以前、腎臓をやっている自分には思いもよらぬ糖尿病告知は、かなり堪えた。

入院中は出されたものだけを食べていればそれでよかったけれど、自宅に戻ると娘以外の誘惑がしんどい。

毒母は病名や状況を説明していても、餅を焼いて差し出したり肉を焼いてとんでもない時間に出してくる。丁寧に断ると、「このくそ野郎が。可愛げのない」と言われる。亭主も目の前でポテトチップスを食べたりと様々なことをしてくれる。娘が自活できる術が見つかるまでは親として責任があるし、食べたいから食べたいとも言えない。そんな生活ももうすぐで一か月。まだ、辛い時があるけれど、かなり慣れてきた気も少しだけする。

そんな中、偶然ある本と出合った。

 

たけし軍団のグレート義太夫さんが書かれた『糖尿だよ、おっ母さん!』。同じamebaでブログを書かれていて、この本の存在を知って買ってみたけれど、この本との出会いがまさか自分の人生&運命の分岐点になるとは思ってもいなかった。

 

自分が7年ほど前から片側の黒目がいきなり外斜視になって、月が12個に見えたり様々な体調不良を色々な医師に診てもらっても、何ら異常がないと門前払いされたり、精神安定剤を渡されたりと、もう私が気にしすぎといわんばかりの扱いをされてたわけ。今回はこれまで採血しても糖尿の気など皆無だったのが、入院しての負荷検査のおかげで値201の糖尿の入り口に立っていることがわかり、糖尿に興味を持って彼の本を買って読んだら、もうほとんどが自分と同じ状態だった。複視の元凶となる『外転神経麻痺』という疾病が存在していることも、この本で私は初めて知った。この7年、どの医者に説明しても満足な説明をされなかった自分の視界が開けた瞬間だった。

 

私の場合は負荷検査でわかったけれど、医学には素人である義太夫さんがここまで明確に本で書かれている症状と重なっているんだし、これまでかかった医師の一人ぐらい「糖尿のような気がするんだどけれど、一度、入院して調べてみませんか?」っていう医者がいなかったってのも、私にはショックだった。NHKの『ドクターG』の様な医師っていないんだなって実感した。痛いくらいに実感した。義太夫さん、ありがとう!

 

左膝を人工関節にしなきゃとか、他にもてんこ盛りであれこれ悪いところがあるけれど、自分の置かれている状況がわかったおかげでやる気も元気も出てきた。だから、減量しながらの糖尿食も頑張れる。節制し努力することによって、この先、娘の人生にもう少しかかわれると分かったから。

 

自分が糖尿って人、身内に糖尿病がいるって人も、彼の本は絶対におすすめです。医学的に難しい、私が医師や栄養士に説明を受けても「???」だった事柄が、中学生でも十分に理解できるよう書かれているから。

 

入院の五泊六日で3キロ落としたけれど、退院してから体重に変化がなかった。先日、ひとりで銭湯に行って体重計に乗って入院してから6キロ減していることがわかった。毒母の体重計は40年以上も昔のものであり、毒母が収納で立てたり、上に電話帳を載せたりしての劣悪な環境下での保管だったから、計る機能自体が使い物にならなかったらしい。チーンチーンチーン昨日、amazonで新しい体重計を注文した。今は体脂肪など何でも表示されるものが安価で販売されてるのね。でも、使いこなせそうにないから、単純に体重を計るだけ機能に的を絞って、あとは私の目でも見えやすい文字が明るく光るものを選んだ。

 

 

今年の夏休みも、娘は作文を何本も書いて短歌も詠んで応募した。学校指定の宿題の作文もこなすけれど、自分の文章力がどれだけあるのかを試すために娘は今年も、友人たちが遊んでいる最中も原稿用紙に向かい続けていた。今月末頃から12月頃まで、応募したものの入選発表が行われる。賞目当ての応募ではないが、やはり自分の出した作品の評価は気になるらしい。

東進に冬の講習の申し込みをして、全国統一テストの申し込みも娘は自発的にしていた。冬用の制服と共に着用するタイツもたくさん買った。学校指定の冬のブーツも届いて今は静かに冬を待つ。嫌な冬を受け入れるのではなく、すべきことをして冬を待つ。嫌なことすべてを雪に埋もれさせて、春には雪が解けて、その嫌なことも消えていればと思う。

 

なんて、締め方は自分らしくないから、最後はこの画像で。