足の骨折は良くなりつつあるけれど、両手の中指・薬指・小指の6本がばね指(腱鞘炎)になってしまった。屈強に曲がったまま自力では伸ばせない。骨折での受診ついでに診てもらったら、こっちの方がマズイことになっている。(PCは人差し指だけで打ってる)腱鞘炎になった部位にステロイド注射をする方法を即、実行されそうになったが、それは全力で阻止した。椎間板ヘルニアでも卵巣でも関節でも手術は受けてきたけれど、実はこの注射、かなり痛いそうでネットで調べたら、注射をうつと医師が言って支度開始と同時に、看護師3人が患者を囲み掴んだと。大人が3人掛かりで押さえなきゃ出来ない注射ってどんなのよ!?大抵は親指の付け根の一か所で済むらしいが、私の場合は両手の指6本。クソ暑い診察室で冷汗が一気に出た。でも、痛みよりもマズイのが、娘の宿題の山の手伝い。私が引き受けているのは、娘よりも先に文献を読んで資料を作ること。その注射を打つと、人によってはしばらく指が動かすことが難しい場合もあるらしく、この時期にそれだけは回避しなければならない。(素敵な口実w)

 

今年、亭主は早めの夏休みをもらい、娘が予備校に行く間、あちこち連れて行ってもらった。中でも夫婦のどちからが50歳だと適用になる割引を使って『シン・ゴジラ』を観たが、これが思った以上に面白くて何度も身を乗り出してしまった。

かなり以前、『怪獣VOW』なる本があって、子供向け特撮番組の細かな部分に「そこ、どう考えてもおかしいだろう」的ツッコミを集めたものだったが、その本に書かれた「おかしいぞ」の部分をこれでもかという程に、現実に起きたらとすり合わせていたのは笑った。例えば、怪獣が出現したら地球防衛軍的組織がすぐさま、駆け付け市街地であろうがすぐさま隊長の掛け声「攻撃!」でミサイルなんかをぶっ放すのだが、このシン・ゴジラでは、まずは東京湾に出たゴジラを出迎えたのは海上保安庁だった。海猿を見て「海保すげー」って思っていた私は「仙崎は怪獣も相手すんのか!?」と息を飲んだ。その後も、警察や消防が市民を避難させ、陸自が攻撃を始めるが、攻撃する武器使用も「違憲にならないのか?」と官邸で揉めたり、攻撃開始も現場の親方から幕僚長、防衛大臣、そして総理大臣へとお伺いを立てる。落語の「寿限無」を彷彿させる。

 

怪獣映画など特撮ものでは「絶対に皇居は狙わない」と不文律がある。

でも、東京駅であんなにレーザー吐きまくっていたら、絶対に皇居はマズイと思ったのは私だけじゃないと思う。

あと、無理に女を作品に突っ込む必要はないと思った。石原さとみはいらない。恋愛ごとがなかったことは嬉しかったが(作品に無理に男女のゴタゴタを入れると面白味が半減する)石原さとみの役ごとなくしていたら、もっとリアリティさが増して、前のめりになって観ていたと思う。親の七光りを持つ小生意気な女なんて、設定はもう腹一杯だわ。そこまで女に拘るなら、幕僚長を壇蜜にでもしたらいいんだ。

防衛省で配布しているファイル。壇蜜モデル。(本物)

少なくともうちの亭主なら、壇蜜司令官の命令ならば、三八式歩兵銃抱えて敵陣に突っ込むだろう。

 

これ、本当に面白いからこれ以上は内容は書かない。劇場に足を運んでも損はないと思う。私はここぞと言う時にあのゴジラの「メインテーマ」と「怪獣大戦争」がBGMで流れた時にちびりそうになったくらい嬉しかった。当時のまんま、妙な編曲のされてないことが逆に新鮮でよかった。

 

今朝、高校野球の開会式を見ていたが「栄光は君に輝く」をロック調にアレンジして、若いねーちゃんに唄わせていたものが流れていたのを聴いてひっくり返った。あれはいじってはいけないだろう。古関先生も椅子からずり落ちるくらいの衝撃だったと思う。っていうか、成仏出来なくなろうでろうレベルだ。

 

そうそう、センテンス・スプリングから本が届いた。

以前は文章が載って金券を頂いたけれど、本は送られてこなかった。

今回は本を送っていただいた。取材の方は紳士的で「聞き上手」、ドラマなどで見る強引な記者さんとは全く違っていた。少なくとも怪し気な「事情通のAさんに話を伺った」的なことはないんだろうなと思った。1時間以上も私から細かく話を聴きとってくれたのだから。僅か数行の記事に1時間も裂くなんて、頭ひとつ抜きんでている本は違う。

 

さて、宿題のデータベース作り始めましょうか……