小説の更新作業をしていたら、亭主が何かを持ってきた。ん?Tシャツだった。


GUで見つけたそうだ。ダダは好きだ。でも、着るにあたって気になることもあった。私が必要以上に肥えているので、このダダがどう変化するかだ……着てみた結果。

動物園で過保護に育てられた肥えたシマウマのようにダダのイラストは伸びた。脱いで改めてみると、何と!!ダダの黒いラインが切れているじゃないかっ!?え、えっ!!

最初からこのイラストだと聞いて、安心したら血圧が一気に上がった。

ウルトラシリーズは大好きだ。今もPC作業のBGMとしてお世話になっている。仕事は捗る。科学特捜隊の平時の時の青いジャケットにグレーのスラックスは今もときめく。特撮を語ると止まらないんだが、一番は自分が小学校入学前後に放映していた「ジャイアントロボ」は別格だった。幼いながらに主役の金子光伸君に恋をしていた。モノクロの「悪魔くん」も外せない。これを知人に伝えたら、いつの間にか私が小学生の男の子に狂うショタだと噂が出たことがある。彼に恋をしたのは同年代の小学校低学年時ですから!売れていた彼はいつの間にか芸能界から消えていたけれど、ネットを始めて彼のことを検索したら彼が20歳過ぎに交通事故で亡くなっていたことを知って三日ほど眠れぬ日を過ごした。奇しくも某特撮番組で(仮面ライダー説がある)の復帰が水面下であったそうで、それを知ったら余計に泣けた。

こんな田舎に住んでいると、金子君やら特撮、BLものまで自分の嗜好を理解してくれる人が見の周りにはいない。興味がなくても私が話せば、前傾姿勢で「うんうん」と親身で聞いてくれるのはチワワ奥しかいない。もともと、北海道は在京テレビのネットワークが遅くて、関東圏でテレビ神奈川まで見ていた自分とは話が合わないのだ。7月25日から8月30日までNET(現テレビ朝日)で子供何とか劇場なんてタイトルで特撮やアニメの再放送を繰り返していて、それを見て育った自分と8月半ばで夏休みが終わってしまうこちらの人と話題が合う訳もなかった。特撮を語り目を輝かせるいい年のおばさんは、試される大地の人々からは受け入れられるはずもないと後で気づいた。

不思議に思うことがあるのだが……小学校低学年で見た特撮(仮面ライダーかジャイアントロボのどちらかだと記憶)で、下っ端戦闘員が悪の組織を抜けたいと苦悩し実行する話が今も胸に残っている。戦闘員は自分がいる組織には満足できる福利厚生がないと仲間に力説していた。妻子がいてこれらが完備されていないのでは、わが身に何かあれば、家族はどうなるのだと半泣きになって訴えていた。福利厚生に焦点がいくということは、厚生年金はあったのだろうと私は推察する。彼なら国保にしてねと言われても納得はしなかったであろう。だから、社保だったとも思われる。子供心にシュールだなぁと思ったもんだ。結局、あの戦闘員がどうなったのか、記憶はない。幼稚園バスを重点的に狙う手口から、土日は休みだった可能性は高い。カレンダー通りに休めるのはポイントが高いと思われる。

特撮を語ると止まらないので、今宵はここでお開き。ご清聴、ありがとうございました。