目覚ましは本当に起きる時間にかける? ブログネタ:目覚ましは本当に起きる時間にかける?

亭主と娘を送り出すのに、早起きして弁当&朝飯の支度をするが、目覚まし時計は常時2個を手の届かない左右に分けて置く。時間も片方は10分前、片方は起床予定時刻ジャストにセットしてある。目覚まし2個は万が一、電池切れや故障で動かなくなってしまった時を想定して、片方だけでも確実に作動するようにとの思いから。腕時計や家の中の時計も5分くらい前に設定している。あと幾日か頑張れば、4月上旬までは割と緩やかな時間(と、言っても6時起床だが)で起きられるのが嬉しい。新学期からまた朝4時50分起床での弁当作りが始まる。「万が一」ってのは、まさに万にひとつ起きるような突発的事項であり、いつ・何が起きるかわからない。性格上、5分進んだ時計で目覚まし2個生活は、時間の中で生きるうちは必要なのかなって思う。

で!実は夕刊を見てしばし呆然としていた。


ジョージ・ケネディの訃報を伝える小さな記事だった。中学生の頃、金曜ロードショーなどで「大空港」を見て彼のファンになった。ジャンボジェットのエンジニア役だったと思う。以降、彼は「エアポートシリーズ」で何作目に出ても役柄は違っても役名は同じ「ジョー・パトローニ」として、作品の中で生還へと導く救世主として出演し続けた。難しいことなどわかりやしないが、吹き替えばかり自宅で見ていたが彼を見ると「緊張と緩和」の緩和部分を感じて安堵している自分がいた。彼の作品に出会わなければ今も私は映画を見ることはなかったと思う。(国内外を問わず)彼の出演した映画の名セリフ。個人的には実は「エアポートシリーズ」ではなく「大地震」だったりする。

「災害は人間の本性を暴くのさ」

この映画のおかげで私は何かが起きても割と冷静に対処できるようになったと思っている。つい先日も新千歳で日航機の事故があって緊急脱出騒ぎにまで発展しけが人も出たが、あの非常時にキャリーバッグを持って出てきた者や「ヤバい・ヤバい」「怖い!」を連呼している者をニュースで見ていたら、上記の言葉を思いだした。一人でも多くの人命を護り救うために、緊急脱出時には何も持たず、ヒールの靴は脱いで、不安をあおるような言動はせずに動け。飛行機に乗っていると、客室乗務員の説明を満足に聴いている人って本当に少ない。私は何度乗っても無視せず見て聴く。何かが起きれば、咄嗟になんて動けないのが人間なのだから、せめて暗記できるくらい聴いておけば、有事の際に頭の片隅にでも残って少しはマシに動けると思うから。もう、搭乗した時点で機内で彼の「エアポートシリーズ」を上映して欲しい気分である。一番の敵は人が造りだすパニックだと、彼の映画は教えてくれた。

心から彼のご冥福をお祈り致します。