小学生中学年の頃の話。

とにかく学校までが遠かった。歩いて45分以上は掛かっていた。マンモス校で児童数も多かった。自分が卒業して数日後、自宅真裏に小学校が出来た。走れば徒歩(疾走)1分圏内。まぁ、あまり学校へ行かなかった自分にはあまり関係ないかも知れないが……

さて、通学路に小さな神社があって、神社に面した舗装もされていなかった砂利道を朝夕歩いた。初秋の夕方だった。一人でこの道を歩いていると、この道を何かが塞いでいるのが見えた。何か棒のようなものを横にしてるような。そんなに大きくもないので、跨いで歩けばいいやと歩き進むと、その道に置かれた横に長い棒のようなものが微妙に動いていた。色は茶色っぽかった。近くまで歩いて目の前で見た。大人の腕くらいの太さだったことは今もしっかりと記憶されている。それは道路を横断している最中の大きなヘビだった。怖いまで思考は回らなかった。こんな場面に遭遇できたことに嬉しいのと、どーすんだよって気持ちが半々のまま私は鱗を動かしながら地を這うヘビをずっと見つめていた。かなりの時間が経過したと思う。ヘビの身体は次第に細くなりやがて尾の先が見え始め、それも草むらに消えた。路上の障害物なら小さくて問題ではなかったが、これが生きたヘビだと事情は変わる。

子供だから何でも大きく見えたのかも知れない。でも、自分はその頃、既に160㎝近くの背があって幼子の視線ではなかったはず。

見た場所が神社だったから、勝手に「神々しいフィルター」で見ていたのかも知れない。でも、私の目の前を悠々と鱗を動かしながら砂利道を横断していたヘビの姿は今も記憶から消えることもなく、時々、脳内で再生している。ヘビは好きではない。動物園など「自分、絶対にそこから出られないだろ!?」って場所から見るのはアリだが、草むらから急に出てくるのは反則だと思う。でも、ヘビだって好きであの風体で生まれた訳じゃないし、極力遭遇せずに互いに傷付け合わないように余生を送りたいと思う。

で、まさに蛇足なのだが……
その土地で時期を同じくして毒母が職場の草刈りをしていたら、前回誰かが刈ったまま積み上げていた草の中から5匹(三種類)のヘビが出てきてしまって毒母はパニックになって、手にしていた鎌で戦いを挑み、そこにいたヘビ5匹の首を全部切り落とした。学校から帰るとちょっとした騒ぎになっていて、ビニール袋の中に様々な色柄のヘビが入れられて放置されていた。毒母は集まった者たちに、いかにヘビが邪悪な生き物なのかを説いていたが、気持ち悪いってだけで首を刎ねられたヘビはたまったもんじゃなかっただろう。

その土地にはやたらヘビがいた。下駄箱から長靴を出そうとしたら、靴の中にヘビがいたとか、子供用のビニールプールに水を張ったら子供よりも先にヘビが気持ちよさげに泳いでいたとかヘビの話題には事欠かなかった。札幌に来てからはあまり遭遇もしなくなったが、(ゴキブリもいないんだよねぇ)雪深い氷点下の中、生きているんだから、ヘビぐらい免除してほしいと心の中で祈ったりしている。

で、今回から自分のPCにブックマークしているyou tubeを公開していこうかと思ってる。何だか自宅の冷蔵庫の中を他人に見せる見たいな気がするけれど、まぁ、作業中はこんな画像を見て和んだり、時にBGMにしているってことで。今回は案外、女性必見かも。(笑)

https://www.youtube.com/watch?v=Lnahfelkco8