断りづらいことある? ブログネタ:断りづらいことある?

実は昨日、PCを買い替えて今朝から試運転状態。何度も書き込みご容赦を。


亭主は広い意味でITに関わる仕事をしている。友人知人もそれを知っていて自分のPCの具合が悪くなったり、何か問題があれば気軽にお願いをされる。亭主は基本、断ることがないので徹夜明けであっても、約束した相手の元へ行き対応をする。礼など貰うつもりもないし、ましてや請求したこともない。でも、ほとんどの人は何かしらの礼をしてくれる。現金は絶対拒否するので、林檎5個とかお菓子とかその類のものは相手の気持ちを汲んで受け取らせていただくこともあった。そんな中でPさん(仮名)家族がいた。趣味の関係で知り合い、家族ぐるみのお付き合いが続いていた。年齢的には私たちと同じくらい。そのお宅からはPC関係で何かしらのトラブルがあると電話で連絡があって、亭主は一度も断ることもなく出かけて行き、何時間もかけて対応をした。場合によってはこちらから必要なものを探したり買って用意して作業をすることもあった。お礼で手作り菓子を頂いたり、お茶で持て成しを受けた。私たち家族はそれに別段、不満もなく10年を優に超える間、それを繰り返していた。そんなある日、私の毒父やネットストーカーの件で急遽、私たちは引っ越しをすることとなった。そのお宅は職業柄、特殊なことを出来る専門職であって、私たち家族が今までその恩恵に預かることはただの一度もなかったが、この引っ越し時にどうしても時間がなくてそのお宅を頼ろうと思った。初めてこちらからお願いの電話をしたのだが……

用件を伝えるとそこのお宅の奥さんの声のトーンが変わったのがわかった。奥さんはすぐに後ろにいるであろうご亭主にこちらからの電話の趣旨を伝えると「そんなことは○○して△△したら出来るじゃないか。わざわざ俺たちがしなくてもいい。めんどくせーな」と、受話器の向こうで言い放った。奥さんは申し訳なさそうな雰囲気もなく「うちの人がそう言ってるし」と言って電話を強制終了されてしまった。私はしばし呆然とした。散々、今まで特殊技能を持つであろう亭主を呼びつけて「友人でしょう」的に何でもさせて、自分が頼まれたら有無を言わさず「出来ない」と。相手を特定されると困るから、詳しくは記せないが、例えるならば古新聞回収業をされているそのお宅に、引っ越しの際に出る古新聞を次回回収日まで保管する場所がないので、こちらから持ち込むので何とかしては頂けないだろうかというものあった。回収袋一つ分の半分もない量だった。

その後、引っ越しも何とか済んで落ち着いた頃、その奥さんからメールが来た。どこでも買えるものをわざわざお高い値段で奥さん経由で毎月注文していた物の新たな注文の催促メールだった。一度だけそのメールに目を通して私はそれをすぐにゴミ箱に突っ込んだ。人に物事を頼むのは当たり前だけど、逆にお願いされると面倒だから断るというその夫婦に見切りをつけたのだ。

仲が良くても困った時に人を頼らず生活をする方もいるだろう。それはそれでありだと思う。けれども何年にも渡り散々利用して、でもこちらの声にソッポを向いたその夫婦がきっかけで私たち夫婦は、出来ないことは無論、無理してでもお役に立てたらというスタンスは取っ払った。

断捨離って言葉が流行っているらしいが、実は人間関係の断捨離も大切だと知った一件だった。


全く違う話だが、私の願いを徹底的に亭主に断られていることがある。それは……

ある事情からあるルートで私は一本のネクタイを入手した。私は欲しくても入手しづらいそのネクタイを亭主にプレゼントしたが、亭主は怖がり怯えて中々着用しようとはしない。朝、手渡すと「帰りに暗闇でさらわれたらどうするんですか!?」」と本気で涙目になって抗議する。しばし攻防戦が続いたが、ついに私が根負けして二度ほど着用したそのネクタイは今はタンスに眠っている。そのネクタイとは、フリーメーソンの本物のネクタイだった。色々と面白おかしく言われているが「あれって早い話が石屋の集まりだろ?寺内貫太郎集団みたいなもんじゃん」っていうとヨシエと共に学研の「ムー」を購読し続けていた亭主は「あれは怖い団体だ」と絶対に譲らない。結局、一般市民の末端にいる私たち夫婦にはフリーメーソンが何者なのかもよくわからない。でも、亭主は今も怯えている。そのネクタイはフリーメーソンの柄が細かく記された紺ベースのシックなものだ。

本当に石屋の集まりじゃないのか?