身長どれくらい? ブログネタ:身長どれくらい?

中学入学時には163センチあったと記憶している。で、中学3年間で10センチ伸びて173センチ、体重も足もそれに合わせてでかくなった。いいこと・悪いことはあったのかも知れないけど、あまり記憶にない。つーか、登校拒否で学校にあまり行ってなかったからなぁ。
亭主はちっこい。好きな岡田くんもオードリーも若林も好きな男はなぜかちっこい。つーか、気にならない。身長という尺度が人間性をはかる上で何ら影響を及ぼさないと思っているので、気になるきっかけにもならない。
でも、さっきこのチラシを見て背が高くて、おまけにデブで良かったと思うこと一つだけ思い出した。


PTAのバレーボール大会に出た時、ハッスルし過ぎて半月板を損傷し手術をしたのだが、その手術からしばらくしての出来事だった。
娘のために、私はその日、早朝からイトー○ーカドーに並んでいた。確かDSの何かを買うためだったと記憶している。数時間並んでやっと買えて一息。手術をした膝(半月板)はやっと痛みも治まりかけていて、私の行動範囲も広がりつつあった。大きな目的も果たして気を良くした私はそのままエスカレーターで上へ下へと移動して買い物をした。
「やばっ、娘の靴下買わないと!」
昼近く、私は再び上へ向かうエスカレーターに乗った。
右手で杖をついているので、必然的に左手でエスカレーターの手すりを掴むことになる。別段、意識もせずその動作を普通に行ったが、次の瞬間、上から普通じゃない声とともに普通じゃないものが落ちてきた。
「う゛ぁぁぁ!」
上からの断末魔の叫びのような声に横を見ていた私は思わず上を見た。見た瞬間、私の左足はステップを一段降ろし杖を持ちながらも足を交互に段に乗せ、腕は前に突き出していた。何と自分の乗っていたエスカレーターの上から初老の婦人二人が転がるように私めがけて落ちてきたのだ。正確に表現すると、先に乗っていたご婦人が体勢を崩してよろけながら落ち、すぐ下にいたこれまた初老のご婦人を巻き込み婆二人が私の目の前に迫っていたのだ。
ご婦人二人がコンパクトサイズだったおかけで(二人でも私の一人分にはなってなかったな)、私は瞬時に構えた重量挙げのような大勢で二人をキャッチした。上段に乗曲げていた手術後の右膝に「ミシッ」っと実に嫌な感覚と音を確かに感じた。ご婦人を支えながら私は大声で
「エスカレーターを止めてくれっ!!!」
と叫んだ。上にいた見知らぬ男性客が慌てて非常停止ボタンを押してくれて、止まったと同時に上下からお客さんたちが駆け上がって来てくれた。ご婦人たちはこれらの男性客に助けられ体制を戻し怪我をすることなく済んだ。ご婦人は他人同士で、交互に私にお礼を言ってくれたが、妙にくすぐったい気がして私は二人に怪我がないことを確認すると、そそくさとその場を足早に去った。足早に…足、ん?
足には何だか妙な違和感があった。痛くて歩くのもしんどくなってきている。やっとエスカレーターが非常停止したと様子見に歩いてきた店員とすれ違った。(走れよ!!)

そのまま私は手術した病院へ行き経緯を話し、そして自分がいなければご婦人二人が大変だったのだと力説した。(いや、叱られるのが嫌だっただけで言い訳だったんだが)
実はこの先生、数年前の交通事故で靭帯損傷の時も診てくれた人で、その時も私はあり得ないことを起こしていて(医者は自分なら絶対に体験したくはないミラクルですねと言った)
「医者よりますお祓いですね」
ってアドバイスをくれた人だった。
半月板の損傷も実は見つかってすぐに手術と言われたが、診察翌日に実母が車に跳ね飛ばされてしまい、医師は偶然、運び込まれた母の主治医にもなってしまい、私は母のために奔走することとなって母の退院する4か月後まで手術を伸ばし、その間、無謀にもチャリで病院往復したり用を足したり、弁護士と話し合ったりなどしていて、やっと自分の手術が出来たのは12月28日で年末年始は入院生活となってしまった。入院生活もこの時点で20回は軽く超えていたが、何度目かなど死んだ子の年を数えるような真似もしたくはなかったので、わからない。でも、年末年始に身動きできないベッドの上で初めて見たスティーブン・セガールの映画が面白くて見入ったのはいい思い出だった。(笑)

順調だった膝はそのエレベーター事件後以降、水が溜まるようになってしまい定期的に水抜きに行くことになってしまった。結果的に人が二人、確実に助かった訳であり私の身体のデカさは見事に役立ったと今も思う。

で、ここでポスターの話題なのだが、今月から全国のエスカレーターで片側を開けて歩行させるってのをやめようキャンペーンが始まってます。いや、あれって乗り物な訳で、あれの上で歩くってことがいかに危ないのかをみなさんにどうか認識していただきたくて、このネタを投下しました。読んでいる方々がみんな私のような体格ではない訳で、歩いたはずみで人にぶつかり転んで落ちて大怪我って怖い。いや、怪我で済むのは幸運だと思う。どうか突然、落ちてきた婆ふたりを支える自信のない方は即、今からエスカレーター上を歩行するのはやめてほしいとおばさんは願うのです。